ミャンマー中部で28日に発生したマグニチュード7.7の大地震による死者は1644人に達した。同国第2の都市、マンダレーが大きな被害を受けた。同国には捜索活動などに当たる世界各国の救助隊が到着している。
ミャンマー国家行政評議会の29日の発表によると、地震による負傷者は3408人余り。また139人の所在が分からなくなっているという。当局によれば、マンダレーでは家屋や寺院など約2300棟が倒壊した。今回の地震はミャンマーにとって1900年代初頭以来の強い地震だった。
ミャンマーに到着した中国やインド、ロシアなどの救助チームはマンダレーやネピドーに向かっている。両市の空港は当面閉鎖されている。ミャンマー軍事政権が国際社会に異例となる支援要請を行ったことを受け、米国などは救助チーム派遣や救援物資供与を表明している。
主要都市での停電を受け、同国内の大半の通信回線は遮断されている。
一方、隣国タイの首都バンコクでも建設中の高層ビルが倒壊。数十人に及ぶ行方不明者の捜索が続いている。

バンコクのビル倒壊現場で捜索活動が続いている
Source: Bloomberg
タイ当局によると、バンコクで建設中の30階建てビルを含む建設現場で6人が死亡、26人が負傷、約47人が行方不明になっている。チャチャート知事は29日、高層ビルの建設現場だけで80人余りが閉じ込められていると述べた。
地震を受け、タイの証券取引所と先物取引所の取引は停止された。
現地の日系企業にも影響が出ている。
日産自動車は28日、タイにある工場での生産を一時停止した。建物や設備の損害については確認中という。ホンダはタイ中部のアユタヤにある工場を安全確認のために一時的に操業停止して点検を行った。稼働再開済みで生産への影響はないとしている。スズキの広報担当者によると、タイの工場に問題はなく従業員の安否などを確認している。ミャンマーのヤンゴン工場やマンダレーの販売店の被害状況なども確認中という。
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地震発生を受け、ミャンマーが主要産出国である錫が一時約4%上昇した。
ベトナムの多くの地域でも揺れがはっきりと感じられたものの、政府によると地震による被害は発生しない見込み。それでも、ハノイでは数百人が揺れを感じて高層ビルから屋外へ避難した。

原題:Myanmar Quake Toll Reaches 1,644 as Foreign Rescue Teams Arrive、Myanmar Quake Toll Passes 1,000 as Extent of Devastation Emerges、Myanmar Quake Death Toll Expected to Rise as Junta Seeks Aid (1)、Strongest Myanmar Quake in a Century Rocks Thailand, Vietnam (4)(抜粋)
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