トランプ米大統領は24日、カナダとメキシコへの関税について、予定通り3月に発動する見通しを示した。トランプ政権は国境警備に関する懸念に対処する時間を両国に与えるため発動時期を当初計画より延期していた。

  ただ、米当局者は、実際のスケジュールはそれほど確実ではない可能性もあると指摘している。

  ホワイトハウスでマクロン仏大統領と共同記者会見したトランプ大統領は3月4日まで延期した関税の発動について問われた際、「関税は予定通り、非常に急速に前進している」と述べた。

  トランプ氏はまた、相互関税の計画を進めていることも示唆。「誰かがわれわれに課税するなら、われわれも彼らに課税する。非常に単純なことだ」と述べ、「わが国にとって非常に良いことだ。わが国は再び非常に流動性のある豊かな国となるだろう」と付け加えた。

  カナダとメキシコは、フェンタニルなどの違法薬物や不法移民の流入を阻止する狙いでトランプ氏が打ち出した両国への関税を回避しようと、新たな国境措置を実施している。

  メキシコのシェインバウム大統領は24日、トランプ氏が表明している同国への25%関税を回避するため、中国からの輸入品に関税を課すことを検討していると明らかにした。

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  シェインバウム氏はワシントンを訪問している経済・財務省の政府高官らで構成する代表団が対中関税に関して検討していると定例会見で説明。28日までに米国と「重要な合意」に達するため多方面から取り組んでいるとし、必要であれば、その日にトランプ大統領との電話協議を要請する方針だと述べた。

  カナダのジョリー外相は24日の記者団との電話会見で、国境警備を巡り関税で威嚇するトランプ氏に反論。「米国はフェンタニルの純輸出国であり、違法銃の純輸出国であり、カナダに流入する不法移民の純輸出国でもあると言わざるを得ない」と述べ、同様の関税脅威に直面している貿易相手国が「同じタイプの対抗措置、対抗関税を講じることで合同で取り組むべきだ」との見解を示した。

  トランプ氏の発言後に匿名を条件に発言した米政府高官によると、国境警備強化を巡る要求に関連したカナダとメキシコに課される25%の特別関税の行方はまだ決まっていない。カナダとメキシコを含め全ての国を標的とする可能性があるトランプ大統領のいわゆる相互関税は4月に前進するという。

原題:Trump Says Planned Tariffs on Canada, Mexico ‘Going Forward’ (2)、Mexico Studies Tariffs on China in Bid to Strike Deal With Trump (抜粋)

(メキシコ、カナダの動きを追加して更新します)

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