京都市の歴史研究家・原田良子さん(57)は13日、明治維新の立役者の一人、大久保利通(1830~78年)が幕末期に住んでいた京都の屋敷の間取り図が見つかったと明らかにした。屋敷では公家や志士らと密議が行われていたとされ、詳細な間取りが判明するのは初めて。
発見された大久保利通の屋敷の間取り図(大久保利泰さん提供) 屋敷は現在の同市上京区にあり、大久保は1866(慶応2年)~68年(同4年)に住んだとされ、現在は石碑のみが残る。間取り図は縦約40センチ、横約30センチで、作者や書かれた年は不明。母屋や土蔵のほか、「大久保利通候之旧屋敷地」「六拾八坪三分四厘」との記載が残る。屋敷の一番奥にある茶室を三条実美や岩倉具視、西郷隆盛、木戸孝允らが訪れ、戊辰戦争で使用された錦の御旗などについて密談をしたとも記されている。
原田さんが昨年3月、大久保のひ孫・利泰さんから提供を受けて調査を実施。岩倉らが残した証言や国立歴史民俗博物館(千葉県)に所蔵されている外観の写真と比較し、特定した。 明治維新史に詳しい志学館大の原口泉教授は「日本の歴史を動かした場所として、文献史料でしか知り得なかったものを立体的に浮かび上がらせた。非常に貴重な史料だ」としている。
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