同級生からのいじめが原因で不登校となった熊本県立東稜高(熊本市東区)の元生徒の男性(25)と母親(59)が27日、学校が設置した第三者委員会の調査などについての報告会を開いた。2人が一般向けにいじめ事案について話すのは初めてで、教育関係者ら約10人が参加した。学校側の対応などについて語る男性(左)と母親学校側の対応などについて語る男性(左)と母親 男性は2015年に入学し、1、2年時、机に調味料を入れられたり、バッグにしょうゆをつけられたりしたほか、髪をからかわれるなどした。22年に第三者委員会がまとめた報告書では、7件のいじめを認定して不登校との因果関係を認めた。

 報告会では、母親が学校側の対応について「不登校の原因を本人や家族の問題にすり替えられ、学級で話し合うこともなかった」と指摘。7年かけていじめが認定されたことには「社会全体で問題意識が広がったことは成果だ」と述べた。 男性は「同級生とは連絡も取りづらいし、これからも苦しい状況は続くと思う。それでも自分の経験を次の世代に共有したい」と語った。 2人の代理人を務めた板井俊介弁護士は、県教育委員会の規則で第三者委員会の設置主体が学校になっていることを問題視し、「調査の中立性に疑問が生じる」と話した。

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