文化庁の都倉俊一長官が25日、能登半島地震で多数の文化財が被災した石川県輪島市を視察した。都倉長官は、「有形無形の文化財の保護のためできる限りの援助をしたい」と述べ、技術継承が懸念される国重要無形文化財「輪島塗」の復興や、文化財の修復に取り組む考えを示した。
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多くの建物が倒壊した総持寺祖院を視察する都倉長官(右)(石川県輪島市で) 同市では、輪島塗の技術保持者の工房が被災し、県立輪島漆芸技術研修所の設備にも被害が出た。同研修所の視察では、小森邦博所長(79)から制作に必要な原材料や道具が不足し、若手職人が活動するための住まいも確保できない窮状を伝えられ、都倉長官は「インフラの整備から必要になる。他省庁とも連携し、輪島塗の技術を学ぶ環境を整えたい」と述べた。
1321年に開かれ、回廊などが登録有形文化財になっている総持寺祖院や、江戸~明治期の北前船の歴史を伝える重要伝統的建造物群保存地区の黒島地区も視察した。倒壊した木造建造物の内部には古文書などが多数残っているといい、都倉長官は、「がれきの撤去から文化財の修復までの段取りを整えなければならない。今回の地震の教訓を生かすため、知恵を絞りたい」と話した。
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