外国人観光客などでにぎわう富士山の麓、山中湖の湖畔の一角で、ボート業者がロープなどを張り人の出入りを制限しているとして、県が行政指導していることが分かりました。湖畔に出るためには「ハクチョウのエサ」の購入が必要と観光客に勘違いさせる恐れがあり、県は「悪質な行為」だと指摘しています。
【写真を見る】「悪質な行為」山中湖畔を“不法占用” ロープ張り白鳥のエサ販売 県が行政指導 山梨
ロハニ記者
「山中湖畔の遊歩道です。このように自由に湖に近づけるんですが、一部の場所で『バリケード』のようなものが敷かれ、県が指導していたことが分かりました」
河川法では湖畔に許可なく物を置くなどして占用する行為を禁止しています。しかし、県によりますと、山中湖畔のボート業者が少なくとも去年の夏ごろから、重機やボート、ベンチなどで人の通行を制限し、湖畔を独占的に使用しているということです。
現場にはロープも張られていて、湖畔に近づくためには幅1メートルほどの細い通路を通る必要がありますが、この通路の入り口ではボート業者がハクチョウのエサをひと山200円で販売しています。
こうした状況について、県は「外国人観光客などが『えさを買わなければ通路を通れない』と勘違いする可能性があり、悪質性が高い」と指摘しています。県の職員は5日も現場を訪れ、ボート業者に是正するよう指導しましたが…
ボート業者の男性
「県から指導されたりしてるからフリーにしてる。来る人はどんどん入れてあげてる」
また、「外国人観光客などもエサやり体験を楽しんでいて、迷惑はかけていない」とも主張しています。
ボート業者の男性
「お客さんはすげーうれしがるよ、こんなに白鳥がいてさ。子どもなんか何回も買いに来るよ」
一方、貸しボートの営業が終了する夕方以降になると、通路の入口にはベンチが置かれたりロープが張られたりして、湖岸に近づくことはできなくなっています。
県は「河川や湖は本来、すべての人が自由に立ち入ることができる場所であり、状況の是正に向けて指導を続けていく」としています。
