障がいのある人たちへの理解を深めてもらおうと、パラリンピック金メダリストの男性が5月29日、徳島市で講演を行い、自身の経験や苦悩を語りました。

講演を行ったのは、2000年のシドニーパラリンピック競泳金メダリストの酒井喜和さんです。

兵庫県出身の酒井さんは、中学3年生の時に徐々に視野が失われる難病「網膜色素変性症」と診断されました。

現在は、徳島市で盲導犬のキャリーと一緒に生活しています。

県立総合看護学校で行われた講演には、看護学生ら約300人が集まりました。

酒井さんは、ひとくくりにできない障がいの「個人差」と、それゆえに生まれる周囲とのギャップを明かしました。

(パラリンピック金メダリスト・酒井喜和さん)
「汽車や電車の中でイスに座っているのに本を読んでいる、『あの人見えてるんじゃないの』『ウソついているの』という心のない声を送られる」
「視覚障がいにはグラデーションがあって、見えづらい中で残された視力を最大限に使いながら日常生活を送っているということを知ってもらえれば、このような誤解はなくなるのではないか」

将来、医療の現場で患者と向き合う学生にとって、障がいのある人が直面する「社会の壁」や、心の葛藤に触れる貴重な機会となりました。

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