
高市政権の成長戦略でも注目される「植物工場」 近年の増加件数は静岡県が全国トップ そのワケは…?
高市政権の成長戦略で注目される植物工場。近年の増加件数は静岡県が全国トップとなっています。そのワケとは…?
●高市早苗総理大臣:
「世界トップレベルの植物工場、衛星情報、AI解析などのスマート農業技術の開発・実装を加速させます」
高市政権の成長戦略でも注目される、「植物工場」。日本施設園芸協会によりますと、直近5年間の植物工場の増減数は、静岡県が全国で最も多い8カ所。実は静岡は、植物工場の“優良立地県”なんです…!
●鈴木康友知事:
「植物工場は非常に安定的に植物生産をできるということで、私は持続的な食料生産に関して非常に有望な取り組みの一つだと思いますし、静岡県は立地的な条件も含めて植物工場に向いている地域で投資も増えているということで、これはいいことではないかなと思っております」
鈴木知事も期待を寄せる、“県内の植物工場”を取材しました。
標高470メートル、富士山の裾野に位置する「小山町」。この場所で作られているのが…。
●古賀りなアナウンサー×サンファーム富士小山 齋藤久哉代表:
古賀)「わぁー、ずらっと並んでますね。立派に実っていますね。これはトマトですか?」
齋藤)「静岡生まれの高糖度トマト“アメーラ”です」
古賀)「アメーラトマト」
広大な敷地に20棟のハウスが並ぶ、「サンファーム富士小山」。「アメーラ」は、県が開発した高糖度トマトを、さらに改良した品種。静岡の方言、「あめえら?」から名付けられました。一般的なトマトに比べて、およそ3分の1のサイズですが、その中に、甘みが凝縮。糖度は2〜3度高い、8度以上を誇ります。
年間およそ300トンのアメーラトマトを生産する、植物工場の特徴が…。
●サンファーム富士小山 齋藤久哉代表:
「太陽光を使って自然の光を入れながら、高度な環境制御技術を使っている」
そう、こちらは「太陽光型の植物工場」。生育段階や日照時間に合わせて、LEDライトや遮光ネットも併用し、最適な光合成の環境を作っているんです。
●古賀アナ×サンファーム富士小山 齋藤久哉代表:
齋藤)「こちらで苗が作られている」
古賀)「えー、真っ青ですね。失礼します。青いライトを当てているんですね!」
齋藤)「青色LEDはトマト専用の色になるこの機械があることによって、我々も計画生産ができるし、年10作を可能にしている」
従来のトマトの路地栽培では、収穫は年に2回ほど。それに対して、こちらの植物工場では年に10回も収穫できるんだそう。
静岡は全国的にも冬場の日照量が多いことに加え、温度や水分量、二酸化炭素量を管理することで、1年を通して安定して生産することが可能だといいます。植物工場に、政府が投資を促進しようとしていることについて尋ねると。
●サンファーム富士小山 齋藤久哉代表:
「植物工場を作ることは政府の力を借りれば、すごく簡単にできることだと思う。ただし、それを運営していくにあたって、それを何年も永続的に続けていくことが非常に難しい。どう付加価値をつけて、それを売っていくかが一番重要」

●古賀アナ:
「三島市にやってきました。こちらの植物工場は人工の光を使って栽培をしているということです。工場の中はどうなっているんでしょうか?」
創業90年以上の鋼材メーカーが手掛ける植物工場、「ELFIE GREEN(エルフィーグリーン)」。1日1万株以上の「リーフレタス」を収穫していて、生産量は年間300万株以上にのぼります。
●古賀アナ × ELFIE GREEN 篠原淳一 品質管理課長:
古賀)「どのようにレタスを育てている?」
篠原)「こちらは全部室内で育てているので、太陽の光が植物に当たらない。LEDの照明を各段全部に付けて、その光で栽培している」
こちらは、LEDの光のみで栽培する「人工光型の植物工場」。このLEDには、大きな役割が・・・。
●古賀アナ×ELFIE GREEN 篠原淳一 品質管理課長:
「実は色によって生育が変わる。青を強くすると色が濃くなり、赤を強くすると生育自体が早くなり、その辺を適度なバランスでコントロールしている」
LEDの色だけでなく、人工的に昼と夜の環境を再現することで、天候に左右されず、1年中安定して収穫できるといいます。加えて、三島市に立地する、大きなメリットが…。
●古賀アナ×ELFIE GREEN 篠原淳一 品質管理課長:
古賀)「すごくきれいな水が流れていますね。」
篠原)「この工場の特徴は、まず土を一切使ってない。この水源というのが主に柿田川水系の水、非常にいい軟水が豊富に出るので、井戸水を使って循環するシステムで栽培している」
水耕栽培には、良質な水が不可欠。地下水を汲み上げているため、コストも大幅に抑えられているそうです。
成長戦略では、植物工場の“仕組みそのもの”の輸出も位置付けられていて、本業で鋼材を手がけるこちらの企業も、将来的に、植物工場の運営ノウハウや設備設計などの輸出も視野に入れています。
●ELFIE GREEN 工場長 青島英行さん:
「東南アジアのような暑い地域はレタスのような葉物野菜の栽培に向いていないので、そういった地域こそ植物工場で野菜を育てるというような事業をいずれはしたい」

