増える奈良との仕事

3月から週末はずっとカーイベント続きで、文字通り休む暇なし(といってもフリーランスだから休むなら平日と決めている)。毎月の第2日曜日はホームワインディングで開催する「高雄サンデーミーティング」(TSM)。新たな試みとして今年から(遅ればせながら)オフィシャルチャンネルを開設、若いスタッフたちが頑張って編集した様子をYouTubeにて公開している。よかったらぜひチャンネル登録をお願いします。それはさておき、この2、3年、ふるさと奈良との仕事の関わりが増えて喜んでいる。そのほとんど全てがなんと8年前に亡くなった親父の縁に行き着くのだから驚く。先日も奈良のメディアから取材を受けて喜んでいたら、なんとそのメディアが身売りされる前に親父が関係していたことが分かった。天国から見守ってくれているのだな、と実感する日々。強い身体をいただいて感謝している。

2026年5月第2週

2026年5月9日(土)晴れ

早朝から「ランデブー」する。ランデブーは話題の名車共同使用サービスで、横浜や川崎を皮切りに、二子玉川、錦糸町、青山、品川とベースをぞくぞく増やしている。希望するモデルが採用されたら年会費を払って数人で1年間共同所有するシステム。ガソリン代以外、費用面で心配することがないという、とても便利なサービスだ。レンタカーみたいなもの、と思われがちだけれども、共同オーナーは6人くらいで、しかもそう頻繁に使われているわけでもないから、面白いことに“愛車感覚”も芽生えてくる。大事に乗ろうという気にちゃんとなるわけだ。とにかく所有時に見舞われる日々の細かなストレス(保管やメンテ、保険や車検など)なしにいろんなクルマに乗ってみたい、という人には嬉しいサービスだろう。私のように元来買うことの方が好きな人間でも使いたくなるのだから、アリだ。“愛車”「ポルシェ 911 GT3」(996)をガレージから引っ張り出して栃木方面までドライブ。夕方には返却し、新幹線で京都へ。夜はTSMの前夜祭でガレージパーティ。

2026年5月10日(日)晴

高雄サンデーミーティング高雄サンデーミーティング

TSM、今回のテーマはオープンカーと黄色いクルマ。ちょっとだけ暑かったけれど、オープンカー日和となって、多くの”屋根空き”が集まった。私はといえばゴールドのシロカブ(E46型「BMW 330Ci カブリオレ」)で参加しようと思ったけれど、ふと思い立って「エラン」で会場へ。というのもヘッドライト周りを修理したのち、全然乗ってなかったことに気づいたから。年に数回しか乗らない、ならば、やっぱりランデブーもアリだと改めて思う。それにしてもエランは楽しい。スポーツカーのメートル原器とはよく言ったものだ。ワインディングでは道とも一体となる感覚があって、流れる景色もまた額縁に収まるかのように美しい。コーナリング中の角度がいいのだ。嗚呼、そろそろ他のクルマにも乗りたいけれど……。この日のTSM、白眉はバーンファウンドをオーナー自ら磨き上げた「230SL パゴダ」(とにかく輝いていた)だったけれど、個人的にはネオクラなBMWたちも刺さった。

2026年5月11日(月)晴れ

大将軍八神社大将軍八神社

朝から近所のルーティン三社詣(北野天満宮・平野神社・大将軍八神社)。こらから始まる旅の安全を願う。午後から『サーキットの狼』を通読。これから某誌で始まる「スーパーカーの哲学」連載の執筆に向けてマインドをブーム時代にリセットしてみた。改めて気づいたんだけど、スーパーカーって言葉はなかなか出てこなくて、公道グランプリのあたりでも2回、それも外車のスーパーカーとか、イタリアのスーパーカーといった控えめな使い方だった。そして、この言葉が使われたあたりの号からちょうど、打ち切りが検討されていた漫画の人気も高まりつつあったのだった。

2026年5月12日(火)晴れ

シロカブシロカブ

シロカブで奈良へ。まずは奈良トヨタさんを訪問し、6月から「まほろばミュージアム」で始まる“Cars&Coffee by Jun’s Garage”の打ち合わせに。私の名前まで冠していただいて光栄なかぎり。2ヵ月に一度の開催予定で、しばらくは招待制だ。記念の第1回、テーマは西川淳の愛車「セリカXX(60スープラ)」と、高市早苗総理の元愛車「70スープラ」となった。白いスープラが愛車で、同じ高校出身、ハードロック特にアイアンメイデンが好き。共通項は多く年もわりかし近いけれど、早苗先輩は今や日本を率いている。分かれ道はいったいどこだったのだろう! 夜は橿原市で秋冬のイベント担当者と焼き鳥ディナー。これまた母校の大先輩で今はゼネコン社長を務めるOさんと再会。

2026年5月13日(水)晴のち大雨

「インデアン」のカレースパゲッティ「インデアン」のカレースパゲッティ

この日は大阪で秋のイベントに向けた打ち合わせ。久々に「インデアン」のカレースパゲッティを食べて大満足。インデアンでは飯でもスパゲッティでも「ルー大盛り+全卵1個」と決めている。往復とも電車だったが、大阪〜京都間のJR在来線がインバウンドで酷く混んでいた。しかも多くが山登りスタイル。旅先での行動がどんどんアクティブになっている。

2026年5月14日(木)晴

奈良県明日香村のカフェにて奈良県明日香村のカフェにて

午前中は奈良県明日香村のカフェで昭和36年創刊と私より先輩の雑誌「月刊奈良」のインタビューを受ける。奈良には日本最古の国道というべき“横大路”(大道)があって、アスカから竹内街道を抜けて大阪湾へと至っていた。その先はもちろん“世界”だ。この“大道”を主役とした奈良県側発信の新しいプロジェクト(大阪側はすでにあって活動中)を提案したいと思っている。午後から京都に急ぎ戻り、忘れていた国際免許の更新(危うく忘れるところだった)。歯の治療ののち帰宅し、着替えてすぐに京都駅へ取ってかえしリムジンバスで関空へ。フィンエアーの深夜便。欧州へ。

2026年5月15日(金)くもり

コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステの出展車両が収まる地下駐にてコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステの出展車両が収まる地下駐にて

長い1日だった。北極越えのフライトは順調だったが、ヘルシンキ空港に到着する直前に事態は急転。なんと敷地内にドローンが侵入し、空港が一時閉鎖されたという。搭乗機はいったんロヴァニエミという地方空港に着陸し、空港再開を待つことに。サンタクロース生誕の地でオーロラ観光のスポット、と聞いても私はイタリアへの乗り継ぎ便が気になって仕方ない。ヘルシンキへは3時間ほど遅れて到着したが、同じく出発の遅れていたミラノ便はひと足違いで出発済み。やむなく夕方の便まで空港ラウンジで過ごすことに。結局、この日の夜に出席するはずだった「BMWアルピナ」のヴィジョンコンセプト世界初披露には立ち会えず、がっくし。ディナーの終盤とストレート6を積んだえげつない2輪(モトラッド)発表には間に合ったけれど。帰り際に地下駐へ。明日から始まるコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステの出展車両が収まっている。日常(地下駐)にある非日常(車たち)。これを見るのも楽しみのひとつ。コモ湖泊。

2026 5/2 〜2026 5/8

走行距離 約150km 試乗車数 2台

2025 11/1〜2026 5/8 累計

走行距離 約33,050km 試乗車台数 134台

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