20日、中国メディアの観察者網は、中国による対日レアアース磁石の輸出審査厳格化と供給停滞により、日本の主要産業が深刻な不足リスクに直面していると報じた。写真はレアアース磁石。
2026年5月20日、中国メディアの観察者網は、中国による対日レアアース磁石の輸出審査厳格化と供給停滞により、日本の主要産業が深刻な不足リスクに直面していると報じた。
記事は、中国の4月のレアアース磁石の対日輸出は前月比2.5%の小幅な回復にとどまり、3月の急落分を補うには至らなかったと紹介。日本は高性能磁石に不可欠な重希土類元素を大きく中国に依存しており、供給停滞が産業界に深刻な懸念を呼んでいると伝えた。
そして、日中間の外交対立を背景に、中国政府が1月に日本向けの軍民両用製品の輸出管理強化を発表したのに加え、レアアースなど希少金属についても輸出審査を厳格化していると指摘。中国側が日本企業に対し、サプライチェーン情報を含む詳細な資料の追加提出を求めているとした。
その上で、中国によるレアアース輸出管理の影響が1月の厳格化以前より日本の産業現場に表れていたと指摘。日本の半導体製造装置メーカーの一社が、昨年11月から中国製レアアース磁石を一切輸入できていないと日本メディアに明かしたこと、自動車部品大手のアイシンも中国の輸出管理による生産への影響を認めたことを紹介している。
記事は、中国外交部の毛寧(マオ・ニン)報道官が、これらの措置は国家の安全と利益を守り、拡散防止などの国際義務を履行するための正当かつ合法的なものと述べ、各当事者がサプライチェーンの安定に建設的な役割を果たすべきだと主張していることを伝えた。(編集・翻訳/川尻)
