“前例なし”の設計に挑んだ。美しさと座り心地を両立した「SHIGA」に宿る、見せない技術

2025年に発売した現代のワークチェア「SHIGA(シガ)」。

ミニマルで美しいデザインが特徴のチェアですが、その裏側には、“見せない”ための技術と、数多くの試行錯誤がありました。

今回は、「SHIGA」の開発に携わった設計メンバーへのインタビューを通して、デザインと座り心地を両立するために挑んだ、“前例なし”のものづくりの裏側を紹介します。

美しさを成立させるために、機能を削ぎ落とした

オフィスチェアには、多くの機能が搭載されるのが一般的です。

一方、「SHIGA」は、オフィスだけでなく住空間にもなじむミニマルなデザインを目指して開発されました。

そのため、開発チームがまず取り組んだのが、“機能を減らす”ことでした。

背もたれ初期角度ロックと上下昇降に機能を絞り込み、座面下のメカボックスを極限まで薄型化。

さらに、通常は複数に分かれる操作レバーを1本に集約することで、見た目にもノイズの少ないデザインを実現しています。

「分割しているのに、美しく一直線」

「SHIGA」の背面には、水平ラインが入っています。

しかし、このラインは単なる装飾ではありません。実際に背面パーツを分割し、それらを接合することで生み出されています。

ただ、分割構造にすると、継ぎ目や接合部が目立ちやすくなります。

そこで開発チームは、“取り付け部を見せずに、美しく一直線につなぐ”ための高精度な設計に挑戦しました。

試作と検証を繰り返しながら、シャープなラインと量産性を両立する構造を作り上げています。

見えない部分にこそ、設計者のこだわりが宿る

座面はフラットに見えますが、内部の芯材はお尻を包み込む形状になっています。

脚部では、デザインを崩さない範囲で0.1mm単位の調整を重ね、軽さと強度を両立。

さらに、肘の可動部にはアルミ素材を採用し、動かした際の“しっとりした質感”にもこだわりました。

開発メンバーは、「見えない部分にどれだけこだわれるかが、製品の完成度につながる」と語ります。

「できない」と言わないものづくり

今回の開発では、設計部門だけでなく、製造部門も一体となってプロジェクトを推進していきました。

「どうすれば実現できるかを考える」

そんなカルチャーが、イトーキのものづくりを支えています。

機能を削ぎ落としながら、美しさと快適性を追求した「SHIGA」。

その背景には、見えない部分にまで徹底して向き合う、開発メンバーたちの試行錯誤がありました。

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■ストーリーの全貌は「ITOKI STORY」で公開中

本記事では一部をご紹介しましたが、ストーリーの全貌は「ITOKI STORY」で紹介しています。

▼記事はこちら

“前例なし”から生まれた美しさと座り心地。「SHIGA」に宿る、見せない技術【SHIGA開発の裏側・前編】

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