フォカッチャモ Instagramより
日本橋三越本店で開催中の「イタリア展2026」で、大阪のフォカッチャ専門店「FOCACCIAMO(フォカッチャモ)」の店長が黒い手袋着用で試食する動画がSNSで爆発的に拡散され、猛烈な批判が殺到している。手袋のまま肉塊を口に運び、同じ手で食材容器に触れる行為に「交差汚染の極み」「不衛生極まりない」「客に出す食品を汚すな」との非難が集中。
三越の信頼を大きく損なうとして、来場者や一般消費者から強い怒りの声が上がっている。イベントは5月6日まで続くが、信頼失墜は深刻な状況だ。
炎上動画の内容と拡散経緯
問題の動画は店長の平野栞さんが調理場内でフォカッチャサンドやローストビーフの肉塊を黒い調理用手袋のまま直接つかみ、口へ運ぶ様子を克明に収めたものだ。試食後、同じ手袋で周囲の食材容器や調理器具に触れる動作が続き、マスクや調理帽の着用も確認されない。飛沫や毛髪混入のリスクも明らかになった。
2月頃の別催事告知動画でも同様の手袋試食・服装・行為が見られるが、今回三越出店中にこの内容も拡散されたことで、イベントブースの衛生管理そのものが厳しく問われる事態となった。わずか1日で1200件を超える反応を集め、関連投稿では4400件以上のいいねや引用が殺到。「日本橋三越にこんな下品な店が出店するなんて信じられない」との苛烈な声が飛び交っている。
問題の店舗FOCACCIAMOの概要
FOCACCIAMOは大阪・森ノ宮に本店を構えるフォカッチャサンド専門店。店長の平野栞さんは元飲食業広報でロンドン留学経験を持ち、TV出演14回を数える知名度の高い人物だ。ふわふわの自家製フォカッチャとボリュームたっぷりの具材がこれまで売りだったが、今回の炎上で人気に深刻なダメージを受けた。
ローストビーフサンドなど2000円台の高価格商品は東京初出店で注目を集めていたものの、積極的なSNS発信スタイルが完全に裏目に出た形となった。日常的に試食動画や裏側映像を連発する集客手法を取っていた店舗だけに、衛生基準を無視した内容が消費者の信頼を一気に崩壊させた。過去に成功してきた「映え」重視の運営が、逆に自らの首を絞める結果を招いた。
食品衛生専門家が指摘する交差汚染の危険性
食品衛生の専門家は厳しく非難している。「手袋着用試食は、手袋を外してスプーンやピックを使い、新たな清潔な手袋に交換するのが絶対標準だ」との指摘が相次ぐ。口に触れた手袋に付着した唾液中の細菌が食材全体に広がる交差汚染リスクは極めて高く、厚生労働省指針を無視した行為だと断罪する声も強い。
元食品工場関係者からは「こんな基本すら守れない店に食品を任せられない」「製造現場では即出禁レベルの違反」「催事だから緩いなど言語道断」と痛烈な批判が殺到している。調理済み食品を扱う以上、健康被害の可能性も無視できないとして強い警鐘が鳴らされており、専門家の多くが「消費者を危険に晒す行為」と厳しく評価している。
なぜわざわざ炎上を招くような動画を投稿したのか
店長がこの動画を三越催事中に撮影・投稿した背景には、SNSマーケティングへの過信がある。2月の他催事でも同様の手袋試食動画を宣伝に使い、「手作り感」「情熱」をアピールしてフォロワーを集めてきた成功体験が判断を誤らせた。美味しそうに食べる姿を宣伝材料にしたが、手袋の正しい使用法や調理場内の衛生意識が完全に欠如していた。
こうした飲食店の不衛生な試食動画や画像は、SNSで急速に拡散され店の評判を大きく落とす典型的な失敗パターンだ。一度炎上すれば全国的なイメージダウンにつながり、客足の減少や信頼喪失、さらには行政指導のリスクまで招くケースが過去に数多くあるにもかかわらず、店長は「宣伝になるはず」との甘い認識を変えなかった。これが現代の高い食品衛生意識との深刻なギャップを生み、大炎上を招いた。個人店の「見せる運営」が自らの首を絞める結果となったと言える。
SNS批判の集中と三越側の無対応
SNS上では批判の嵐が吹き荒れている。
「手袋で逆に不衛生すぎて吐き気がする」「自分の唾液を客に回す気満々」「デスマフィンと大差ない汚さ」「下品極まりない食べ方」「三越のレベルが地に落ちた」「出展審査は一体何をチェックしているのか」と怒りのコメントが殺到。
擁護意見は極めて少なく、衛生意識の高まりを象徴する悪例として消費者の不信が爆発している。現在までに日本橋三越本店および三越伊勢丹からは公式コメントは一切出ておらず、完全な沈黙を貫いている。FOCACCIAMO側も謝罪や説明投稿はなく、通常の告知を続ける姿勢にさらなる憤りを呼んでいる。