【4月27日 東方新報】2026年(第31回)中国国際教育巡回展が14日、四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)で開かれた。今回の展示会には18の国・地域から約80の大学・教育機関が参加した。複数の国の大学や教育機関がまとまって出展し、中国西南部に向けて集中的に学生募集や広報活動を行い、海外の良質な教育資源が引き続き中国の学生市場を重視していることをうかがわせた。
今回の巡回展は教育部留学サービスセンターの主催で、成都会場は今回の巡回展の第2会場にあたる。会場では、イギリス、シンガポール、カザフスタンなどが国別の出展団として、それぞれの高等教育制度や特色あるプログラムを集中的に紹介した。このうちシンガポールは、複数の公立大学がそろって出展し、総合大学、デザイン・技術系大学と芸術系大学まで幅広く参加しており、会場でも注目を集めていた。
教育部留学サービスセンター国際協力処のプロジェクト担当者、董博然(Dong Boran)氏は中国新聞網(CNS)の取材に対し、「成都会場は私たちが主体的に選んだ結果であると同時に、出展者からの反応が示した『答え』でもある」と語った。近年、多くの海外大学が西南部市場への進出意欲を示しており、この地域は学生数が多く、質も高く、将来性も大きいと見られているという。「私たちは、この巡回展という場を通じて、学生や保護者と大学とがより直接的につながれるようにしたい」と話した。
統計によると、2025年に中国から海外へ留学した人数は57万600人、留学を終えて帰国した人数は53万5600人に達し、留学に出る人数も帰国する人数も引き続き高い水準を保っている。こうした状況の中で、海外の大学は中国の主要都市で対面による募集活動や交流活動を行うことをより重視するようになっている。
シンガポールの南洋理工大学(Nanyang Technological University)で大学院課程の広報・募集を担当する鄭漢秦(Zheng Hanqin)氏は、同大学はこれまでにも何度も成都を訪れており、現地の学生の状況についてよく把握していると述べた。「今回の主な目的は、成都の学生に質の高い教育資源を紹介するとともに、より多くの優秀な志願者を集めることにある」と語った。
鄭漢秦氏はまた、近年は中国の学生による同大学への出願者数が全体として増加傾向を保っており、特に人工知能(AI)などの先端分野や、学際的で複合型の専攻が人気を集めていると指摘した。「今の社会では複合型人材がより求められており、大学としてもこの流れに対応するため、学際的なプログラムを次々と打ち出している」と話した。
留学先の選択については、シンガポールは安全で安定しており、教育の質が高く、国際性にも富んでいることから、ますます多くの中国人学生にとって有力な留学先になっているとの見方を示した。「ここには多くの多国籍企業のアジア太平洋本部が集まっており、就職機会や国際的な資源も豊富だ。また、バイリンガル環境で学べることも、学生の総合的な力を高める助けになる」と述べた。
会場では大学のほか、留学支援産業チェーンに関わる機関も出展し、留学保険、語学試験対策、国際航空券、海外生活支援などの分野を網羅しながら、学生にワンストップの相談サービスを提供していた。
今回の中国国際教育巡回展は4月20日まで続き、その後は河南省(Henan)鄭州市(Zhengzhou)、湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)、上海市などでも関連イベントが開催される予定だ。(c)東方新報/AFPBB News
