山梨県内の県立高校の野球部で、練習中に熱中症となった野球部員への対応が不適切だったとして、部員の保護者が山梨県に損害賠償を求め、提訴したことが分かりました。
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訴状によりますと、2022年7月、県内の県立高校で、練習中の野球部員が熱中症の症状を訴え、手足が痙攣したほか、自力で起き上がれなくなるなどの状態となりました。
その際、顧問は軽度の熱中症と判断し救急搬送するか、親を呼ぶかを部員に尋ね、最終的に部員の保護者を学校に呼んだということです。
駆け付けた保護者はすぐに救急搬送を要請しましたが、病院では最も重いレベルの熱中症と診断され、退院後も突然倒れるなどの後遺症がたびたび確認されたということです。
通院なども含め、生徒の欠席は60日間に及んだといい、保護者は県に対し、治療費や慰謝料など約815万円の損害賠償を求めています。
当初、学校側は「対応は適切だった」と保護者に説明しましたが、保護者が証拠として提出した県教委名の文書では、県教委がその後に行った調査の結果、「顧問は熱中症対策マニュアルへの理解が十分でなく、速やかに救急要請すべき事案だった」と結論付けています。
提訴について、山梨県教育委員会は取材に対し、「係争中のためお答えできない」としています。
