応援購入サービス「マクアケ」で先行販売プロジェクトを実施中。シルクスカーフ(国内シルク100%のジャカード織り)を全10柄ラインアップする。うち50枚は「マクアケ」限定15%オフで2万8900円。定価は3万5200円。売り上げの一部は子ども食堂へ寄付される

「生まれるべきものが生まれ、広がるべきものが広がり、残るべきものが残る世界の実現」をビジョンに掲げるマクアケによる、“アタラシイものや体験の応援購入サービス”の「マクアケ」には、伝統技術を現代的なアイテムに活用したプロジェクトが数多い。この連載では、全国各地の匠の技に注目。実行者の思いとともに、匠の技をどう活用し、どう訴求しているのかを考える。目指すは、47都道府県の匠の技の探訪だ。今回は、群馬県を訪れた。

今回の技術は…
伊勢崎銘仙のシルクスカーフ

庶民の普段着として愛された群馬県の織物・伊勢崎銘仙。なんとシルク100%で作られていました。抽象柄や幾何学模様など、大胆でモダンな意匠が特徴で、明治後半から昭和初期にかけて日本の女性を鮮やかに彩りました。

しかし現在、伊勢崎銘仙はほとんど生産されていません。「いつかアップサイクルする着物もなくなってしまう。それではこの文化を本当の意味で受け継いでいくことはできない」。そう語るのは、アイの村上采社長です。

村上社長は伊勢崎市出身。15歳で渡米しました。「アジア人への風当たりが強かった現地でも、日本文化である銘仙着物をまとえば、自然とコミュニケーションが生まれた」。この経験が地元の文化を世界へ発信したいという思いの原点になりました。

大学在学中にはコンゴ民主共和国でソーシャルビジネスを立ち上げましたが、2020年のパンデミックの影響で渡航を断念。地元・伊勢崎市に戻った彼女は「今自分にできること」を考え、銘仙着物のアップサイクルを開始しました。

アイは、群馬県伊勢崎市出身の村上采社長が大学在学中に設立した。伊勢崎銘仙の文化を継承すべく、アップサイクルに始まり、オリジナルテキスタイルの開発や工場・職人との協業を通し、現代ファッションとして発信している

アイは、群馬県伊勢崎市出身の村上采社長が大学在学中に設立した。伊勢崎銘仙の文化を継承すべく、アップサイクルに始まり、オリジナルテキスタイルの開発や工場・職人との協業を通し、現代ファッションとして発信している

アイは、群馬県伊勢崎市出身の村上采社長が大学在学中に設立した。伊勢崎銘仙の文化を継承すべく、アップサイクルに始まり、オリジナルテキスタイルの開発や工場・職人との協業を通し、現代ファッションとして発信している

アイは、群馬県伊勢崎市出身の村上采社長が大学在学中に設立した。伊勢崎銘仙の文化を継承すべく、アップサイクルに始まり、オリジナルテキスタイルの開発や工場・職人との協業を通し、現代ファッションとして発信している

アイは、群馬県伊勢崎市出身の村上采社長が大学在学中に設立した。伊勢崎銘仙の文化を継承すべく、アップサイクルに始まり、オリジナルテキスタイルの開発や工場・職人との協業を通し、現代ファッションとして発信している

銘仙着物をアパレルへ流用しながら活動を続け、25年10月にはパリ・ファッション・ウイーク期間中にコレクションも発表しました。着実に歩みを進めてきた一方、ドレスでは大衆への普及が難しいという課題も見えてきました。そこでたどり着いたのが、より多くの人に届けられるシルクスカーフでした。

最大のこだわりは、データ化した柄を、電機メーカーのエプソンの印刷技術で再現したこと。人体に優しいインクを使用する一方、従来比で96%の節水も実現し、地球環境への配慮も忘れません。廃棄ロスを出さない受注生産の体制も整えました。村上社長は「サステナビリティは打ち出すものではなく、当たり前であるべきもの」と加えます。

プリントを施す生地には、石川県・小倉織物の国産シルクのジャカード織りを採用しました。白地に織り込まれたドット柄は、光に当たると陰影が浮かび上がります。その上から柄を重ねることで、ドット柄のジャカード織りとの二重構造が生まれ、他にはない奥行きある表情に仕上がりました。生地の織りから縫製まで、全工程を国内で完結しました。

今回用意したのは、26年春夏コレクションでも発表した4柄、新たに描き下した2柄、群馬県在住のインフルエンサー・さもあんすがいとコラボした4柄の計10柄。当時の色合いを忠実に再現するため、エプソンの職人と何度も調整を重ねました。

「これは文化を未来へつなぐ取り組み。その未来を担うのは地域の子どもたち」と語る村上社長。スカーフ1枚を売り上げるごとに1食分を伊勢崎市の子ども食堂「てんとうむし」へ寄付するそうです。「今後は伊勢崎銘仙だけでなく、西陣織や結城つむぎ、久留米がすりなど全国の衰退しつつある織物もアーカイブ化できたら」と思い描きます。

衰退する文化を未来につなぐ4つのポイント

1.伊勢崎銘仙を
データ化・アーカイブ化

伊勢崎銘仙は現在生産されていません。現物を失えば文化も消えてしまいます。アイではアーカイブ化した100年前の柄を基に商品化することで、地道にアップサイクルするだけではかなわない、「伊勢崎銘仙を多くの人へ届ける」という目標にまい進しています。

2.エプソンとの
共同開発による復元印刷

電機メーカーのエプソンとの協業で実現した最先端のプリント技術は、従来比で96%の節水を誇ります。受注生産のため廃棄ロスも出しません。サステナブルなモノ作りをあえて掲げるのではなく、前提として取り組んでいます。

3.広幅ジャカード織り・
国産シルク生地の採用

石川県小松市の老舗・小倉織物の国産シルクのジャカード織り生地を採用しました。白地に織り込まれたドット柄は、光に当たると陰影が浮かび上がります。その上から柄を重ねることで、他にはない奥行きある表情を出しました。(写真の柄は紗綾形)

4.地元・伊勢崎の
子どもたちへの還元

生地の織りから縫製まで全工程を国内で完結しました。一方、当の伊勢崎市には職人も工場も残っていません。アイはスカーフ1枚につき1食を地元の子ども食堂「てんとうむし」へ寄付することで、伊勢崎銘仙と次世代との接点を生み出しています。

群馬発!
応援購入が高額なプロジェクト3選

“アタラシイものや体験の応援購入サービス”の「マクアケ」で大きな反響が寄せられた群馬県発のプロジェクトを3つ紹介する。

PICK UP 1 : 応援購入総額518万5290円

身体に馴染む、心地よさ。
秋田木工×ミナ ペルホネンのハギレを使ったスツール

伊勢崎市で61年以上営む三島家具が手掛けたスツール。同店でも取り扱う曲木家具専門ブランド「秋田木工」のベストセラー“No.202”がモデル。布地は「秋田木工」のオリジナル商品の開発時に出た「ミナ ペルホネン」の端切れを使用した。

PICK UP 2 : 応援購入総額470万6600円

【完全紹介制ショコラ】とろけて至福に抱かれて。
マクアケ限定初代プレミアム会員募集

世界31都市を巡ったカカオプロデューサーが、1℃・1.5mm単位の温度・厚みにまでこだわり完全手作りで仕上げた“アイカショコラ”。少量しか作れないため完全紹介制かつ数量限定となる。「マクアケ」で初代プレミアム会員を募集した。

PICK UP 3 : 応援購入総額459万5720円

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