左ハンドルのホンダ車は売れるのか?
もちろん、まだ発表されていない価格次第という部分が大ではあるものの、左ハンドルという“個性”を求める人は、いまだ少なくない。当然ながら、今や「左ハンドルなんて危ないだけで、そこでもって個性を主張するのはバカらしい」と考えている人のほうが多いはず。この記事をお読みの皆さんも、おそらくはそのように考えているだろう。
だが世の中には本当にいろいろな人がいるわけで、その常識が世の中の全員に当てはまるわけでは決してない。「左ハンドルのホンダ車? いいじゃん!」と感じる人も、ある程度の数は存在している。そして今回の導入モデルは、どうせ大量には輸入されないはずであるため、少数の「左ハン好き」とマッチングする可能性も高いのだ。
「東京オートサロン2026」と「大阪オートメッセ2026」に参考展示された実車を見たユーザーの典型的な反応は、「なかなかカッコいい。でもデカいな」というものだったようだ。確かにインテグラ タイプSの全幅は1900mmもあり、パスポート トレイルスポーツ エリートも前述した数値のとおりデカいわけだが、デカいといっても、パスポートのボディーサイズは「トヨタ・ランドクルーザー“300”」とだいたい同じである。もちろん細かな数値は異なるが、「寸法感」としては似たようなものなのだ。
であるならば「ランクル“300”もいいんだけど、あまりにもメジャーだからもうちょっとレアなやつが欲しいかも」と考える層に「左ハンドルのホンダ製大型SUV」が売れない道理は特にない。そしてインテグラ タイプSのほうも、今どき珍しい左ハンドルのMT車として、筆者のような「右利きの人間は、右ハンよりも左ハンのMT車のほうが実は操作しやすい」と感じている層に、まあまあ刺さる可能性はある。
もちろん値段次第であり、「当たるも八卦(はっけ)、当たらぬも八卦」的な予想ではあるのだが、筆者としてはこの2モデル、「けっこう売れる!」というほうにベットしたいのだ。
(文=玉川ニコ/写真=本田技研工業/編集=櫻井健一)
最高出力285HP(286PS)/6100rpm、最大トルク262lb-ft(約355N・m)/5000rpmの3.5リッターV6自然吸気エンジンを搭載する「パスポート トレイルスポーツ エリート」。写真は北米仕様。
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「パスポート トレイルスポーツ エリート」のフロントまわり。バンパー上部に「PASSPORT」の車名ロゴが入り、フロントグリルに「TRAILSPORT」のエンブレムが備わる。写真は北米仕様。
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「パスポート トレイルスポーツ エリート」の荷室。後席使用時の荷室容量は1246リッター、リアシートの背もたれを前方に倒すと容量を2356リッターに拡大できる。リアシートの背もたれには、60:40の分割可倒機構が備わる。写真は北米仕様。
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2025年2月に登場した第4世代の「パスポート」は発売以来、複数の月間販売記録を更新し、同年に過去最高の販売台数を記録した人気モデル。米アラバマ州リンカーン四輪車生産工場で製造される。写真は北米仕様。
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