15年前の東日本大震災。そしておととしの能登半島地震。いずれも津波が発生しました。 そして富山湾の津波には、「2つの特徴」があります。
一つは、海底にある「活断層」が動いて押し上げられる津波。そしてもう一つが、富山湾特有の急な斜面が崩れる「海底地滑り」による津波です。
専門家は、この2つが連動して重なり合うことで、波がより高く、そして地震発生からわずか数分という速さで押し寄せる危険性を指摘します。
おととし元日の能登半島地震では、高台に避難する人たちの車で渋滞が発生しました。渋滞は、救急車や消防車など緊急車両の通り道をふさぎ、助かる命が助からなくなる恐れがあります。
一方、富山市の小学校では、冬休み中で避難場所に鍵がかかっており、消防隊員が窓ガラスを割って住民を中に誘導しました。別の小学校では、約400人が屋外の非常階段で避難しましたが、屋上の鍵が開かず、寒さの中、1時間もベランダでの待機を余儀なくされました。
遠くへ逃げる時間は、富山にはありません。
避難のポイントは3つです。
①まず、遠い高台よりも、近くの比較的高くて頑丈な建物などへ「垂直避難」をすること。
②次に、緊急避難場所を速やかに開放するため、誰が鍵の管理をするか、どのように鍵を開けるかなどを地域で話し合い、ルールをつくること。
③そして、避難所にこだわらず、まずは命を守る一段高い場所へ逃げること、この3つです。
県は専門家を交えた対策部会で、富山湾周辺の断層が引き起こす津波のシミュレーションの見直しを進めていて、早ければ今年秋ごろに公表の見通しです。
津波から命を守る行動を覚えておいてください。
