
キューを持って構えるビリヤード部の部員と指導する谷崎文保理事長(左から2人目)=魚津市の新川高で
全国でも珍しいビリヤード部が新川高校(魚津市)に誕生した。学園祭で開いた体験会がきっかけで生徒4人が入部。県ビリヤード協会は「富山をビリヤードの聖地へ」と題したプロジェクトを進めており、同校の活動を支援する。 (長谷川竜也)
「動かすのは肘から下だけ」。県ビリヤード協会の谷崎文保(ふみやす)理事長(56)が生徒に助言する。被服室だった空き教室にビリヤード台が2台。思い通りに球を突けた生徒は、うれしそうな表情を浮かべた。
協会によると、ビリヤード部を設置した高校は中部地方で初めて。26日に部活動が始まり、谷崎理事長がプロジェクトを説明した。ビリヤードは現在、中国で賞金1億円の大会が開催されるなど世界的なブームとなっていることを紹介。プロスポーツとしての価値が高まる中、県内で若年層を指導し、トップ選手の育成を目指すという。「聖地」としてブランド化することで、観光客を呼び込む効果も見込む。
県内では昔からビリヤードが盛んで現在も競技人口が多い。2030年にカタール・ドーハであるアジア大会では、競技種目の候補に入っている。協会は同年に向けてプロジェクトを進め、モデル校として新川高が選んだ。
昨年10月の学園祭では、市内のビリヤード店のオーナーと新川高の教諭が知人だったことでビリヤード台を設置して体験会を実施。その後、2台を贈り、経験者の教諭が顧問を務めることになった。
2年の佐々木悠人(はると)さん(17)は未経験だったが「物珍しさで入部した。ポケットに入った時の達成感がうれしい」と話す。今後、協会が指導員を派遣して全国大会出場を目指す。
谷崎理事長は「日本はジュニアを育てる土壌がまだまだ。そこを富山県からなんとか打破したい」と意気込んでいる。
