坂口健太郎が主演し、中野量太が原案、脚本、監督を手がける映画『私はあなたを知らない、』が今年の晩夏に公開されることが決定。あわせて、ティザービジュアルが到着した。

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本作は『湯を沸かすほどの熱い愛』(16)以来、10年ぶりの完全オリジナル脚本となる中野が主演に坂口を迎え、フランスのPyramide Productionsとの共同製作で描くユーモアと愛情に満ちたヒューマンサスペンス。人を愛すること、そして罪と贖罪、赦しをテーマに、中野とは初タッグとなる坂口が髪を短くカットし、イメージをガラリと変えた姿で1人の男性の孤独な青年期から40代までを演じる。

ただ粛々と働き、自分のなかで決めたルーティンだけで生活を送り、たった一人のその環境を寂しいとも感じずに生きてきた、天涯孤独の西山夕平(坂口)。職場に新しくやってきたシングルマザーの女性との出会いが、家族を渇望していた夕平の心を解放していくのだが、思いもよらない展開が待ち受ける。

台本について坂口は「複雑ですごく難しいなと思いましたが、それと同時にとても愛おしいストーリーだと思いました」と語り「夕平がした選択は肯定できるものではないけれど、そこに至るまでの彼の心の動きや気持ちは理解できる気がしたし、すごく人間らしい。それを丁寧に描いた作品だと感じました」と分析。監督の中野については「監督の演出は楽しかったです。一緒に夕平を作り上げていきましたし、いまのどうかな?と思ったときはすぐに相談していました」と撮影時について振り返っている。

既成概念にとらわれない“家族の形”を描き続けている中野は、初の商業長編映画『湯を沸かすほどの熱い愛』が国内賞レースを席巻。続く『浅田家!』(20)は、国内のみならずフランスでも大ヒットを記録した。そんな彼が本作で描くのは、罪と贖罪、そして赦しだ。「自分の映画で、初めて、人を殺めるシーンを書きました。殺人を肯定するつもりは一切ありませんが、そこに至るまでの人の複雑な感情、そうせざるを得なかった人間らしさ、を描きたいと思いました。世界中で紛争が絶えず憎しみの連鎖がやまないこの時代に、人を赦すこと、を描かなければと思いました」と語る。

このたび解禁となったティザービジュアルは「天涯孤独になった私に、13年前、半年間だけ、父親みたいな人がいた。私を、本当の娘のように、狂おしいほど愛してくれていたという。私は会いに行く。母を殺めて服役中のその人に――」というリードに加え、坂口演じる夕平が、万国旗がはためく芝生に色とりどりのカラーコーンが散らばっている保育園らしき場所にたたずむ姿と、真正面を見据えた彼のなにかを訴えかけているような表情が収められている。

すでにフランスでの配給も決定しているという本作。気になる共演者などの情報は今後の続報をチェックしてほしい!