
大不作で実が少ないユズ団地=能美市和気町で
能美市特産ユズの直売イベント「国造ゆずまつり」が今年は中止が決まった。裏年の上に雨不足と猛暑、イノシシの被害が重なり大不作になったためで、中止はコロナ禍の2020年以来。裏年では、通常2日間を1日のみの開催にしたことはあるが、中止は初めて。ユズは11月14日午前10時から、こくぞう里山公園交流館(和気町)である里山旬菜市などで販売する。 (松村裕子)
国造ゆずは同市国造地区で昭和60年代から栽培が始まった。国造柚子生産組合(6人)が車の排ガスのかからない同町の山中にあるユズ団地2・5ヘクタールで、大きな木頭(きとう)と種なしで果汁が多い多田錦(ただにしき)の計700本を無農薬で育てる。
農家によると、通常の裏年よりも実の数が明らかに少なく、探さないと見つからない。生産者の高齢化で水やりが追いつかず、熱波で皮が茶色に日焼けするなどきずものも多い。
例年、11月に開くまつりでは、ユズをはじめ果汁、菓子やぽん酢、蜂蜜などの加工品を販売する。今年は既に注文を受けている加工業者に渡す分を確保するとまつりで販売する分が十分なく、8月の実行委員会の会合で中止を決めた。東山彩子委員長(48)は「そういう時もあるよね、と温かく見守ってほしい」と話す。
例年通り、JA能美の直売所や生産者の直売所では販売する。市シルバー人材センターのゆず同好会が栽培したユズは11月16日にすぱーく寺井で開く感謝祭で売る。
生産組合の塚田義春組合長(66)は「国造ゆずのPRは続ける。来年に期待したい」とし、自ら営む農業会社が10月18、19日の九谷陶芸村まつりや11月の東京・新宿のアグリマルシェで販売する。
