収穫シーズンを迎えた山梨市のブドウ畑で、獣による食害が相次いでいます。

 被害は600房を超え、畑の防犯カメラには、二足立ちで器用にブドウを食い荒らすクマの姿が捉えられていました。

 こちらは山梨市牧丘町のブドウ畑に設置された防犯カメラの映像です。

 目を光らせて座り込んでいるのは「クマ」です。

 すると次の瞬間。

 器用に二足立ちになり、棚に実ったブドウを袋ごと口でもぎ取りました。

 繰り返し立ち上がり、ブドウを狙います。

 この映像が撮影されたのは先月29日の午後9時過ぎ。

 この後、クマはいったん、姿を消しますが、翌30日の午前1時半ごろ、再び姿を現します。

 映像には確認できただけで、10回以上立ち上がり、ブドウを食い荒らすクマの姿が映っていました。

被害にあった農家
「ここの網が(クマによって)下ろされて、ここをクマが上がったという状態。なので草が寝転がってる」

 農家によりますと、ブドウの食害は先月19日から約10日間にわたってほぼ毎日、確認されました。

 少なくとも600房の巨峰が食い荒らされ、被害額は30万円近くに上ります。

 こちらの畑では周囲を柵で囲い、わなを設置したほか、火をたくなどの対策をとりましたが、効果はほとんどなかったといいます。

被害に遭った農家
「ここで6時ぐらいまで作業をしていて、家に帰って(その後)3時間ぐらいでクマが出ていたというのを見たときには、怖いというか怖ろしいなと思った。(クマに)遭わないでよかったと思います」

半田尚輝記者
「被害があった畑から200メートル離れたこちらには住宅地があり、クマが出没した時間帯を考えると遭遇する可能性もありました」

クマの生態に詳しい専門家は…

山梨ツキノワグマレスキュー清水邦彦 代表理事
「どうしても(森に)食べ物が少ない。特に山梨県は果樹が多いので、その匂いにつられて山を下りてきてしまうという傾向がある」

 山梨県によりますと、今年度の県内でのクマの目撃件数は今月中旬までに204件に上り、過去最多だった昨年度を上回るペースで確認されています。

 県は「収穫期の果実や野菜はすぐに収穫し、残りかすは放置せずに処分するなど、クマを寄せ付けない対策をしてほしい」と呼びかけています

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