「ラグザス presentsWBSC U-18 野球ワールドカップ2025」の開幕日の日本対イタリア戦の試合前、世界ランキング14位のイタリア代表選手たちはなぜ世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が彼らのストレングス&コンディショニングコーチであるダニエレ・サントルーポに注目しているのか不思議に思っていた。

選手たちは、サントルーポがイタリア野球リーグで370試合に出場したことは知っていたが、WBSC U-18野球ワールドカップ2004でオールワールドチームに選出されるほど活躍したことを見過ごしていたからだ。

「正直に言って、選出の発表があったときからかわれているのかと思いました」とサントルーポはセンターでオールワールドチームに選ばれたと連絡を受けた時のことを話した。台北市でオールワールドチームが発表された時、イタリアは天候不良による日程変更のためすでに帰国していた。

「雨の多い大会でした」とサントルーポは当時を振り返る。「組織員会は大会形式を変更し、優勝チームを決めるためにエリミネーションゲーム(敗者復活なしのトーナメント戦)を行うことになったのですが、私たちは準々決勝でアメリカに負けたのですでにイタリアに戻ったのです」

だが実際にサントルーポは、アルフレド・デスパイネ(キューバ)、アンドリュー・マカッチェン、ジャスティン・アップトン(アメリカ)といった将来を担うスター外野手たちが出場した大会で、際立った活躍を見せた。

「ステファノ・デシモーニやエンニオ・レトロシとともに外野を守り、彼らはその後イタリアで重要なキャリアを築きました。私たちの外野のプレーが守備全体を支えていたと思います。投手力と守備力が私たちの強みでした。故ビル・ホルムバーグ監督は、私たちにアグレッシブにプレーしてほしいと望んでいて、彼が私にバントや盗塁、相手チームを驚かせるようなプレーを求めていたのを覚えています」

サントルーポは当時のことをよく覚えてた。「私たちはどのチームとも互角に戦いました。特に、初戦の韓国戦は接戦だったのを覚えています。グループリーグでは、すでに3人の選手がプロ契約を結んでいたパナマを破りました。アメリカとのトーナメント戦では、私たちが先にリードを奪いました。最終的に6位という歴史的な成績を収めましたが、もっと上を目指せたはずです」

当時18歳だった自分についてどのようなことを思い出しますか?と尋ねられると、「当時は、何が起こるか分かりませんでしたが、一瞬一瞬を楽しもうと決意し、恐れることなくプレーしました。その姿勢を今の選手たちにも伝えようとしています」と答えた。

サントルーポはWBSC U-18野球ワールドカップに臨むにあたって、「選手たちは、これまでに経験したことのないレベルに直面することを自覚しなければなりません。これは、他のチームから学び、洞察を得るための素晴らしい機会です。しかし、同時に自信を持つことも必要です。イタリアは若いチームですが、才能ある選手が揃っています。彼らは全力を尽くして戦う必要があります。そうすれば、一生ものの思い出を胸にイタリアへ帰れるでしょう」と語った。

イタリアは開幕戦で、初戦で前回王者であり世界ランキング1位の日本を相手に6回まで果敢に戦い、1対1の同点に持ち込んだ。あと一投で同点のまま7回に入るところだったが、日本が6回に3点を奪い4対1で勝利した。イタリアには、サントルーポの言葉を証明するために、あと5試合残されている。

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