公開日時 2025年09月07日 05:00更新日時 2025年09月08日 12:32

米グーグル5000億円制裁金 EU、広告で競争法違反 トランプ氏は反発
米グーグルへの欧州連合(EU)による主な制裁の動き

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共同通信社

 【ブリュッセル、ワシントン共同=仲嶋芳浩、小田島勝浩】欧州連合(EU)欧州委員会は5日、EU競争法(日本の独禁法に相当)違反で米グーグルに29億5千万ユーロ(約5千億円)の制裁金を科したと発表した。オンライン広告技術での優位性を乱用し、公平な競争を阻害したと判断した。

 トランプ米大統領は「非常に不公平だ」と交流サイト(SNS)に投稿。EUに対し「(不公正貿易への制裁を認める)通商法301条の手続きを始めざるを得ない」と述べた。その後、記者団には「EUと話をするつもりだ」とした。米EU間の摩擦が激化する恐れがある。

 グーグルは「制裁金は不当だ」として争う姿勢を示している。制裁金の支払い命令の取り消しを求め、EU司法裁判所に提訴するとみられる。

 欧州委は、米司法省がグーグルの反トラスト法(独禁法)違反を訴えた裁判に触れ、米当局の判断とも整合的だと説明している。ただ欧米メディアによると委員の足並みはそろっておらず、対米関税交渉を担うシェフチョビッチ委員は当初反対したという。

 欧州委が問題視したのはニュースサイトなどに表示される広告枠を巡るサービス。グーグルは広告枠を売るウェブサイト運営者と広告主にそれぞれサービスを提供。運営者と広告主を仲介する取引所も運営している。

 欧州委は、グーグルが少なくとも2014年以降、オンライン広告のサプライチェーン(供給網)上の強い立場を使って自社サービスの優位性を強化し、高額な手数料を得たとみている。改善を指示し、60日以内に対策を報告するよう求めた。

 欧州委は21年6月、グーグルへの本格調査を始めた。制裁金額は違反の期間や重大性を考慮したという。

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