長崎ペーロン選手権 22チームが熱戦 絶対王者の風格、野母崎が4大会連続V

勇壮なかいさばきに大勢の観客が拍手と声援を送った=長崎港

 「長崎ペーロン選手権大会」(長崎新聞社などでつくる実行委主催)は27日、長崎港を舞台に開かれ、一般と職域の2部門に22チーム約800人が出場。一般の部決勝はゴール手前まで全6チームほとんど差がない大混戦となったが、抜け出した野母崎が4大会連続、8度目の優勝を決めた。3秒差で三重A(三重ペーロンクラブ)が準優勝、僅差で時津町が続いた。
 職域の部は九電工グループペーロン同好会が3大会連続優勝。2位はソニーセミコンダクタだった。
 強風による高波の影響でレースの出走を一時見合わせるアクシデントもあった。それでも、各チームの選手たちは夏空の下、長崎港にドラや太鼓の音を鳴り響かせ、熱いレースを繰り広げた。

◎ゴール直前 抜け出す

 絶対王者の風格さえ漂っていた−。16チームが出場した一般の部では、野母崎が4大会連続、通算8度目の優勝を果たした。ゴールした瞬間、選手たちは青空にかいを突き上げ、喜びを爆発させた。
 この日は風が強く、ブイが流されレースの開始が遅れる悪条件。それでも、野母崎は強い向かい風をものともせず、トップタイムで予選を通過し、準決勝も乗り越えた。決勝では昨年準優勝だった三重A、3位の三重B、敗者復活戦で勝ち上がった時津など6チームがデッドヒートを繰り広げた。
 折り返しまで横一線の展開。野母崎と三重Aがほぼ同時にターンブイを旋回したが、ここで野母崎が「王者」の技を見せる。ターンを小さく決め、三重Aをかわして復路へ。かじ取り歴32年の山崎聡監督(52)の指示だった。そこからは息の合ったかいさばきで伸びを見せ、ゴール手前で抜け出した。
 「スタートもターンもラストの追い込みも全てがそろった結果の優勝だった」と振り返るのは熊本拓二キャプテン(42)。岸にロープをつないでこぎ続ける「岩おこし」といったハードな練習や、チームの結束力が生み出した勝利だった。
 会場では家族や友人らが声援を送った。選手の山崎楓太さん(29)は「船まで声が届いていた。こんなのは初めて。野母崎の応援は日本一だ」とすがすがしい表情を浮かべた。
 引き続き追われる立場の野母崎。山崎監督は「目指すは5連覇」と次なる戦いを見据えた。

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