
講演する伊藤さん=長崎市立図書館多目的ホール
歌手MISIA(ミーシャ)さんの母で、小児科医の伊藤瑞子さん(80)が、長崎市興善町の市立図書館多目的ホールで講演。男女共同参画の変遷に触れながら、自身の経験を基に「育児の共有」の大切さについて話した。
こども医療長崎ネットが12日に開催した「子育て講演会」で登壇。働く女性や夫婦など約140人が聴講した。
伊藤さんは1945年生まれ。当時、進学する女性は少なかったが、家族の後押しもあり「ライセンス(免許)を取得したい」と長崎大医学部に入学した。「大学に入れてもらったからには、社会的責任を果たさなければと思った」と振り返った。
結婚後3人の子どもを授かった一方で、仕事と育児の両立に苦しんだという。「家庭で育児を共有することが重要」と考え、71歳で福岡女子大大学院に進学し「育児の共有」を学んだ。
女性が子育てをしながら仕事を続けるためには「男性の育児休業取得を企業も後押しすることが重要」と強調。「夫婦で育児の楽しさや大変さを共有し、家族みんなを巻き込んで相談し合うことも大切」と語りかけた。参加者は時折うなずきながら耳を傾けていた。
