ウクライナのゼレンスキー大統領は、内閣改造の一部として首相を交代させると発表した。兵器生産の増強と米国の支援維持が新首相の課題となる。
シュミハリ首相の後任には、トランプ政権との画期的な天然資源協定を主導したスビリデンコ第1副首相兼経済相が指名された。シュミハリ氏は2020年の就任以降、ロシアとの戦争期間中の内閣を率いるなどウクライナの首相として最も長く首相を務めた。
ゼレンスキー氏がX(旧ツイッター)に投稿したところによると、同氏は14日、スビリデンコ氏(39)と会談し、「ウクライナの潜在成長力の押し上げと市民向け支援プログラムの拡充、国内兵器生産の拡大のための具体的な措置」を話し合った。ゼレンスキー氏はスビリデンコ氏に「政府業務の大幅な刷新」を提案したという。
I held a meeting with First Deputy Prime Minister Yuliia Svyrydenko. A report was delivered on the implementation of agreements with European and American partners regarding support for Ukraine reached during the recent Ukraine Recovery Conference. We must swiftly implement… pic.twitter.com/AIipRnpA1f
— Volodymyr Zelenskyy / Володимир Зеленський (@ZelenskyyUa) July 14, 2025
ゼレンスキー氏は先週ローマで開かれた支援国とのウクライナ復興会議で、内閣改造を示唆していた。ちょうどトランプ米大統領がウクライナに地上配備型迎撃ミサイルシステム「パトリオット」を追加供給する見通しを示すなどロシアと対決する姿勢に転じたこともあり、同会議は米国の軍事支援について楽観に包まれた。
スビリデンコ氏はウクライナ北部チェルニヒウ州の政府機関職員から中央政府に抜てきされ、ゼレンスキー氏の顧問を務めた。ピアニストでもあり、シュミハリ氏の後継候補として長らく名前が挙がっていた。ウクライナの女性首相は、2004年のオレンジ革命後に政府を率いたティモシェンコ元首相以来で2人目。正式な首相就任には、議会の承認が必要になる。
ゼレンスキー氏は昨年、戦闘状況に十分集中していないとしてシュミハリ内閣を批判していた。同内閣には世論も批判的だが、独立した言動を取っていないことなどが理由に挙げられている。世論調査によると、内閣に対する支持は議会や裁判所などと並んで低い。
原題:Zelenskiy to Swap Prime Ministers in Refresh to Government (1)(抜粋)
