仏コニャック業界、中国に最低価格を提案 関税回避に向け

フランスのコニャック生産者を代表して中国との関税交渉に臨んでいる法律事務所などが対立打開のため、中国向け輸出に1リットル当たり20―300ドル程度の最低価格を設けることを提案している。写真はパリで19年撮影。(2025年 ロイター/Benoit Tessier/File Photo)

[パリ/ロンドン 12日 ロイター] – フランスのコニャック生産者を代表して中国との関税交渉に臨んでいる法律事務所などが対立打開のため、中国向け輸出に1リットル当たり20―300ドル程度の最低価格を設けることを提案している。ロイターが閲覧した書類で明らかになった。 

中国商務省は欧州連合(EU)のブランデーについて反ダンピング(不当廉売)調査を開始し、ブランデーの一種であるコニャックに最大39%の関税を暫定的に課している。最低価格の導入は、同関税の恒久化を避けるための提案。

情報筋によると、交渉を行っているパリの法律事務所GIDEは数週間前、生産者らにこの案を示して承認を求めた。GIDEの広報はコメントを控えた。

EUによる中国製電気自動車(EV)への輸入関税をきっかけにEUと中国が貿易全般を巡って対立する中、中国は2024年1月からブランデー産業への関税をちらつかせ始めた。中国は反ダンピング調査の期限を今年7月5日に設定している。

フランスと中国はこのところ、政治レベルや事務方レベルで協議を重ねてきたが、合意に至っていない。中国当局は先週の協議後、コニャック業界が自主的に「価格の約束」を行ってきたため、それを検証中だと表明した。

フランス紙フィガロによると、フランスの酒類輸出業界のロビー団体代表は、最低価格と引き換えに貿易制限を解除することで中国当局と原則合意したことを明らかにした。

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Tassilo is based in Paris and covers the luxury sector, its main players and trends. He previously wrote about French politics and business, EU institutions and NATO.