【写真を見る】広島県内の被爆者数 初めて5万人下回る 平均年齢は86・1歳 被爆者の高齢化進み減少続く

広島市と県のまとめによりますと、昨年度末の時点で、被爆者健康手帳を取得している被爆者は、県内で4万8310人でした。前の年の5万1000人からおよそ3000人減少し、手帳交付が始まって以降、初めて5万人を下回りました。

被爆70年には8万人近くいたため、この10年間で3万人余り減ったことになります。平均年齢は86・1歳で、前の年より0・5歳高くなっています。

広島県被団協の理事長、箕牧智之さん(83)です。地元・北広島町の被爆者団体の会長も務めています。

日本被団協のノーベル平和賞受賞で被爆者の活動が注目されましたが、実際に活動を続けるのは、年々難しくなると話します。

県被団協 理事長 北広島町原爆被害者連合会 会長 箕牧智之さん(83)
「集まらない。書かない。高齢じゃけぇ」

被爆80年のことし、地元の被爆者の体験記をまとめる予定ですが、新たに寄せられたのは1通のみです。

県被団協 理事長 北広島町原爆被害者連合会 会長 箕牧智之さん(83)
「苦労しよる。今回が最後。被爆90年はないけぇ。90年はないから80年に作りたい」

北広島町内の被爆者の高齢化も急速に進んでいて、平均年齢は87・9歳。箕牧さんは団体を存続させ、被爆体験を継承していくために、被爆2世をはじめ国民全体の協力が欠かせないと話します。

県被団協 理事長 北広島町原爆被害者連合会 会長 箕牧智之さん(83)
「被爆者が1人もいなくなる時代が来る。あと10年。やはり国民全体で核兵器のない戦争のない雰囲気を作っていかないといけない。今までは被爆者も多かったし若かったし」

箕牧さんは、地域の原爆慰霊碑に「ノーベル平和賞受賞」を記念する看板を設置しました。高齢の被爆者たちと一緒に、7月に除幕式を行う予定です。

中国放送

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