米国市場を席巻するオプション取引のマーケットメーカー(値付け業者)が、欧州市場でも存在感を高めている。

  4月の関税問題を受けた市場の混乱で、米欧双方で取引は活発化したものの、欧州市場はなお米国に大きく遅れを取っている。「米国例外主義の終焉(しゅうえん)」が議論され投資資金が米国外に向かう動きも見られるが、欧州には、旺盛な個人投資家の需要が欠けている。個人投資家の需要は、強固で比較的透明性が高い米国のオプション市場を支えている。

  こうした違いはあるものの、米欧両市場で、マーケットメーカーは顧客に直接サービスを提供するため市場を切り開いている。

  アクイティのリポートによれば、マーケットメーカーは、伝統的な銀行に比べ機動性に優れ、洗練されたクオンツモデルを活用し異なる市場間でのヘッジにもたけており、ユーレックスに上場するユーロ・ストックス50指数オプションの建玉の30%を2022年時点で保有していた。その後もシェアは拡大していると見込まれる。

  サスケハナ・インターナショナル・グループの株式デリバティブ(金融派生商品)営業ジョシュ・ウォード氏は「米国のオプション市場では、マーケットメーカーが長年にわたり主要プレーヤーであり、取引量でトップ3に名を連ねている」と指摘。「この傾向が今、欧州にも広がっている」と話した。

原題:Quant Traders That Dominate US Options Market Move in on Europe(抜粋)

Share.