米国のトランプ大統領は23日、欧州連合(EU)との貿易協議に「まったく進展が見られない」として、EUからの輸入品に6月1日から50%の関税を課す考えを示した。

  トランプ氏は自身のソーシャルメディア、トゥルース・ソーシャルで「貿易において米国を搾取することを主な目的として設立されたEUは、対応が非常に難しい」と述べ、EUの「強力な貿易障壁、付加価値税、ばかばかしい企業罰則、非通貨的な貿易障壁、通貨操作、米国企業に対する不公正で不当な訴訟」を批判した。

  トランプ氏の発言を受け、 欧州株は下げを拡大し、ストックス欧州600指数は一時2.2%安となった。フランスCAC40指数は一時3%超安となった。短期金融市場が織り込む、年内にECBが行う追加利下げの見通しは、66ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に拡大した。年内残りの5会合のうち、25bpの利下げが3回あるとの予想を示唆する。

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  EUは今週、交渉の再開を図るため、米国に新たな通商提案を伝えた。事情に詳しい関係者によると、EUの新たな枠組みには、国際的な労働権、環境基準、経済安全保障、影響の少ない農産物・工業製品に対する双方の関税を段階的にゼロにするなど、米国の利益も考慮した提案が含まれている。

  だが、米国側はこの提案に不満を持っている様子だ。ラトニック商務長官は21日、ニュースサイト「アクシオス」のイベントで、一部の貿易交渉は「不可能」なことが判明したと述べていた。

原題:Trump Threatens a 50% Tariff on EU Goods Starting in June (1)、Traders Favor Three More ECB Cuts in 2025 on Trump Tariff Threat、Traders Favor Three More ECB Cuts in 2025 on Trump Tariff Threat (抜粋)

 

(市場の反応などを加えて更新します)

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