韓国の国防省は、国内に駐留する米軍の撤退に関して米国との協議は一切行われていないとのコメントを発表した。これに先立ち、米政府が在韓米軍の一部撤収案を検討していると伝わっていた。

  米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、事情に詳しい関係者の話として、約4500人の米兵を韓国から撤収させる可能性があると報じた。これにより、朝鮮半島を巡る安全保障への懸念がさらに高まる恐れがある。

  これに対し、韓国の国防省は、米軍撤退の可能性に関して、米国との「協議は一切ない」と完全に否定。記者団へのテキストメッセージで、在韓米軍は両国同盟の中核であり、北朝鮮の侵攻や挑発行為を抑止し、地域の平和と安定に寄与しているとした。

  WSJの報道によると、現在検討されている選択肢の一つには、2万8500人の在韓米軍の一部を米領グアムなどインド太平洋地域の別の拠点に移転する案が含まれている。同案はまだトランプ米大統領には伝わっておらず、現在進行中の見直しの一環として協議されている複数の選択肢のうちの一つという。

  トランプ氏はこれまで、米軍派遣の見返りとして、同盟国に軍事費の増額を求めてきた。昨年10月、大統領選挙での勝利直前には、韓国は在韓米軍の駐留費として毎年数十億ドル多く支払うだろうと述べ、長年の同盟国である韓国を「マネーマシン」と称した。

  米韓はこの発言の2週間足らず前に、在韓米軍の駐留経費負担に関する新たな協定で合意。この協定に基づき、2026年の韓国側の負担は前年比8.3%増の1兆5200億ウォン(約1600億円)となる。

原題:South Korea Says No Talks With US Over Troop Withdrawal (1)(抜粋)

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