中国による米アップルのスマートフォン「iPhone」などモバイル機器の米国への輸出が4月に落ち込み、2011年以来の低水準にとどまった。米関税措置を巡る脅威で米中間の高額製品のフローが妨げられていることが示された。

  20日公表された税関の詳細データによると、4月のスマホ輸出は72%減の7億ドル(約1010億円)弱だった。中国の対米輸出全体が21%減だったことを踏まえると、落ち込みが大きい。

関連記事:中国輸出、4月も拡大-対米出荷急減も東南アや欧州でカバー

  投資家の間では、グローバルな貿易戦争によって昨年6900億ドル近くに上っていた米中間の貿易が損なわれるとの懸念がある。その場合、産業が打撃を受け、消費者にとっては値上がりを意味する可能性がある。

  緊張はなお高く、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)の人工知能(AI)半導体を使用した場合、輸出管理規則に違反する恐れがあるとの指針をトランプ米政権が示したことを巡り、中国側はスイス・ジュネーブでの最近のコンセンサスを著しく損ねるとして非難した。

  米国が中国から昨年輸入した三大品目はスマートフォン、ノートパソコン、リチウムイオン電池だった。一方、米国から中国への主な輸出品には液化石油ガス(LPG)や石油、大豆、ガスタービン、半導体製造装置などがあった。

  中国の税関総署によれば、インドへの携帯電話部品の輸出額がこの1年で約4倍に増加。アップルにとってインドは中国国外で最大のiPhone生産拠点となっている。

  アップルはインドへの生産移転を加速させているが、トランプ大統領は最近こうした動きを批判し、iPhoneの製造を米国内に移すよう促した。だが、iPhoneは米国内で生産されたことがなく、少なくとも短期的には実現困難なプロジェクトとみられている。

原題:Chinese Smartphone Exports to US Plunge to Lowest Since 2011(抜粋)

Share.