ドイツのリントナー財務相は、フランスの選挙が同国債の危険な売り浴びせを招いたとしても、欧州中央銀行(ECB)が介入するのは違法となる可能性があるとの見方を示した。

  リントナー氏は27日、ミュンヘンで開かれたIfo経済研究所主催のイベントに出席。こうしたシナリオについて質問され、「ECBによる強力な介入は経済的、憲法的にも疑問視されるだろう」と答えた。

  同氏が言及しているのは、ECBの危機対応措置「トランスミッション・プロテクション・インスツルメント(TPI)」のツールで、「これまでは発表文としてのみ存在していた」と語った。

  ツールを利用すれば「それが全ての条約規則に従っているかどうか、ドイツ財務相としての見極めが試されることにもなる」と語り、「私はそれも望まない」と続けた。

  フランスのマクロン大統領が9日に選挙実施を表明してから投資家の間で動揺が広がり、ドイツ債に対するフランス債の上乗せ利回りは27日に再び拡大した。30日の第1回投票日を前に投資家は引き続き神経をとがらせている。

  フランス10年債と同年限ドイツ債のスプレッドは83ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、2012年以来の高水準となった。

  ECBは2022年、金融引き締めが市場の混乱を招くとの懸念から利上げの開始直前にTPIを導入した。

原題:Germany May Object If ECB Moves to Lower French Bond Yields(抜粋)

Germany May Object If ECB Moves to Lower French Bond Yields (1)

(抜粋)

(フランス債のスプレッドを更新します)

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