ヘッジファンド運営会社ヘイマン・キャピタルの創業者カイル・バス氏は、米国が貿易関係の見直しや財政赤字の抑制を進めるのであれば、「短期間のリセッション(景気後退)」は不可避かもしれないと述べた。

  ブルームバーグTVとのインタビューで同氏は「われわれは難しい選択をしなければならない」と指摘。「その両方が若干リセッション的な影響を及ぼすかもしれない。もしそうであるなら、米国が基盤を再構築するためには短期間のリセッションを受け入れる必要があるかもしれない」と語った。

  トランプ大統領は9日、米国に報復措置を講じていない日本などの国・地域に対する上乗せ関税の90日間停止を発表。しかし、主要な貿易相手国に対する一律10%の関税は続き、中国からの輸入品に対しては関税率を計125%に引き上げた。

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  こうした措置は一部製品で若干のインフレ上昇を引き起こす可能性があり、短期的な痛みを伴うものの、経済がより強固な基盤の上に立ち直る一助になるとバス氏は指摘。「これは将来再び成長し、より利益を上げられるようにするために必要なリセットだ」と述べた。

  同氏は、エスカレートする中国との貿易戦争では、トランプ氏の方が優位に立っているとみている。「報復関税合戦なら中国が不利だ。米中間で行き来している財やサービスには実質的な対等性がないからだ」とし、「われわれは中国の通貨が大幅に下落すると予想している」と語った。同氏は中国の市場や経済に対しては以前から弱気な見方を持ってきたことで知られる。

ヘイマン・キャピタルの創業者カイル・バス氏が米経済について語る

Source: Bloomberg

原題:Kyle Bass Says US May Need a Recession to Rebuild Foundation(抜粋)

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