欧州連合(EU)は8日、関税など通商上の対立を巡り、米国と「関与のための条件」について話し合った。EUの執行機関、欧州委員会の広報が明らかにした。
広報によると、シェフショビッチ欧州委員(通商担当)が、米国のラトニック商務長官、グリア通商代表部(USTR)代表と、意義ある交渉の開始方法について電話で協議した。
今のところ協議に大きな進展はなく、米高官はトランプ米大統領から交渉の権限をまだ与えられていないとみられる。EU側は将来的な合意の可能性に向け、交渉の土台となる「タームシート(条件概要書)」を準備している。タームシートには、EU側の関税引き下げや相互投資、一定の規制・基準の緩和などが盛り込まれている。
トランプ氏の相互関税は9日に発動し、EUにも20%の関税が課せられた。トランプ氏は木材や半導体、医薬品などへさらに別の関税を課す方針も示している。米国の関税の対象となったEU産品は、今や3800億ユーロ(60兆8400億円)相当に上る。

シェフショビッチ欧州委員
Source: Hollie Adams/Bloomberg
フォンデアライエン欧州委員長は、関税の引き下げや撤廃といった合意に向け、米国と交渉することが最優先だと明言している。話し合いが決裂した場合に備え、EUは報復措置を用意しているという。
原題:EU Trade Chief Discussed Parameters to Lower Tariffs With US(抜粋)
