公開日時 2025年04月08日 21:41更新日時 2025年04月08日 22:14
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演説するフォンデアライエンEU欧州委員長=3月、ブリュッセル(ロイター=共同)
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共同通信
【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は7日、関税強化を掲げるトランプ米政権に対し、工業製品の関税を相互にゼロにすることを提案したと表明した。自動車を含む全ての工業製品が対象で、貿易摩擦の回避へ交渉を続ける。一方、報復措置も準備しており、共同通信が入手した草案によると、米国製品に対し最大25%の追加関税を検討している。
EU欧州委員会によると、交渉は初期段階で、今後の協議には時間がかかると見込まれる。フォンデアライエン氏は「欧州は常に良い取引の準備ができている」と強調。米国の関税強化は「世界経済に大きな影響を及ぼす」と懸念を示した。
EUは7日、加盟国が通商問題を協議する閣僚理事会をルクセンブルクで開くなど、米国への対抗措置発動に向けた検討を本格化させている。
EUは農産物や鉄鋼、家電など米国からの輸入品に幅広く報復関税を課す方針。米国が発動した鉄鋼とアルミニウムへの関税に対する報復措置の第1弾を15日に発動する見通しだ。草案では、米国産のバーボンウイスキーは報復対象の案から外した。トランプ大統領がEU産ワインなどに高関税で反撃すると主張し、ワイン大国のフランスやイタリアが動揺を示していた。
EUは米国が発動した「相互関税」などへの対抗措置も検討する。ただ加盟国には温度差も見られる。ITサービスに課税する案もあるが、米IT企業の欧州拠点を誘致してきたアイルランドは「事態は異常なまでにエスカレートする」と反発し、足並みは乱れている。