中国の李強首相は8日、トランプ米政権の「相互関税」の完全適用開始が9日に迫る状況で、悪影響を及ぼす外的ショックを「完全に相殺」できる十分な政策手段が中国にはあると語った。今年の同国経済成長についても楽観的な見方をあらためて示した。

  トランプ大統領は中国が米国製品に対する34%の報復関税を撤回しない場合、9日から相互関税(34%)にさらに50%を上乗せすると警告。合成麻薬フェンタニル流入への対抗措置として先に課した20%の追加関税分を合わせると、104%が賦課されることになる。

  習近平国家主席に次ぐ中国ナンバー2の李首相はこの日、欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会のフォンデアライエン委員長と電話会談し、中国の今年のマクロ経済政策がさまざまな不確実性を十分考慮していると説明。健全で持続可能な経済成長を維持できると中国政府は確信していると述べた。

  李氏は米国の包括的関税措置について、一国主義と保護貿易主義、経済的威圧の典型だと批判。中国の毅然(きぜん)とした対応は自国の利益だけでなく、国際貿易ルールを守るためでもあり、「保護貿易主義は誰の得にもならない。開放と協力こそ全ての当事者にとって正しい道だ」とフォンデアライエン氏に訴えた。

Key Speakers at the China International Import Expo (CIIE)

中国の李強首相

Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

  李首相はEUに対し、中国との意思疎通の強化と相互開放の拡大を要求。戦略的協力と貿易、環境、デジタル開発に関する新たなハイレベル対話の可能な限り早期の開始も求めた。

  中国政府は、米国が相互関税を発動すれば報復措置で応じると明言。中国で影響力を持つブロガー2人は8日、米農産品への関税賦課やハリウッド映画の上映禁止を含む対抗措置を中国当局が検討していると投稿した。

原題:Xi’s No. 2 Says China Is Equipped to Fight Trump’s Tariff Hikes(抜粋)

(想定される中国の報復措置など追加して更新します)

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