3日の東京外国為替市場で円の対ドル相場が一時1ドル=146円台に突入。上昇率は1.5%に達している。米国の関税政策を巡り欧州連合(EU)が報復措置を取る可能性を示したことを受け、貿易戦争激化への懸念からリスク回避の円買いが加速している。

関連記事:EU、報復措置取ると表明-トランプ米大統領が20%関税発表

  円は一時146円97銭まで上昇し、3月11日以来の高値を更新した。野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは、EUの表明で市場心理が一段と悪化し円高を後押しした可能性があると指摘。「株安を通じたリスク回避姿勢の強まりにより、円高が進みやすくなっている」とし、6月末時点で145円を想定しているが、さらに円高が進むリスクも出てきていると述べた。

  トランプ米大統領は2日、EUからの輸入品に20%の関税を課すと発表。関税は4月9日に発動するとしている。EUの行政執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン委員長は3日、ビデオ演説し「交渉が失敗した場合にEUの利益とビジネスを守るため、さらなる対抗措置を準備している」と述べた。

Share.