欧州連合(EU)の首脳らは6日、緊急会合のためブリュッセルに集結した。ロシアに対抗すべく、軍事インフラの立て直しや新たな安全保障体制の構築に向け、大幅な変革が促されている。
EU首脳らは、行政執行機関である欧州委員会による安全保障を巡る提案について協議する。欧州委は、EU加盟国の防衛関連投資を対象とした1500億ユーロ(約24兆円)の融資を含めて、最大8000億ユーロの動員の可能とする案を提示している。
トランプ米大統領は、欧州に対する米国の安全保障のコミットメントを弱める方針で、西側同盟国は防衛支出の拡大を急ぐ。ドイツは今週、防防衛およびインフラ投資に数千億ユーロを費やすと表明した。

ポーランドのトゥスク首相
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ポーランドのトゥスク首相は緊急会合に先立ち、「欧州は軍拡競争という難題に立ち向かい、打ち勝たなければならない」と述べ、「すべてを再スタートする必要があるが、EUが今後の課題を理解するターニングポイントになると確信している」と続けた。
ウクライナのゼレンスキー大統領も出席し、EU首脳らに支持を訴えた。ロシアは3年間にわたる戦争の集結に向け、真剣な意思を示すための第一歩として、空爆と海軍の軍事作戦の停止を表明する必要があると、ゼレンスキー氏は述べた。
借り入れに慎重だったドイツが従来の姿勢を転換したことで、EUは防衛費拡大に向けて財政ルールを緩和する方向へ動きつつある。
加盟国間でいわゆる「安定成長協定」の変更を模索すべきだという意見が強まっている。事情に詳しい関係者が明らかにした。
ドイツのショルツ首相は会合到着に際し「長期的には、各国が望むだけの防衛費を投じられるようにしなければならない」と述べ、EUには「加盟国が防衛費について独自に決められるよう、長期的なルール変更が必要だ」との考えを示した。
原題:Europe Confronts Defense Gaps as Trump Backs Away From Ukraine
Germany’s Push to Loosen EU Fiscal Rules Is Gathering Momentum
(抜粋)
(第5段落にゼレンスキー氏の発言を追加します)
