モスクワで爆弾が爆発しロシア軍最高幹部が死亡した事件で、ロシア当局はウズベキスタン人の男を容疑者として拘束した。男はウクライナの治安機関に雇われ、暗殺を実行したという。
ロシア連邦捜査委員会が18日、ソーシャルメディアのテレグラムに発表したところによると、男は爆発物の取り付けに協力すれば、10万ドル(約1540万円)と欧州への安全な移動を約束すると持ちかけられた。

ロシア軍核・生物・化学兵器部隊のトップ、イーゴリ・キリロフ中将
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モスクワでは17日、アパート建物出入り口付近のキックボードに仕掛けられた爆発装置が起動し、ロシア軍の核・生物・化学兵器部隊の司令官だったイーゴリ・キリロフ中将とその補佐官が死亡した。キリロフ氏は2022年2月にロシアがウクライナへの侵攻を開始して以降、ロシア国内で暗殺された軍司令官としては最高位。
ウズベキスタン人の男はウクライナの工作員から指示とともに爆発物を受け取り、キックボードに仕掛けたと、ロシア連邦捜査委は説明。男はまた、自動車を借りて監視カメラを設置。カメラはアパートの出入り口を攻撃の首謀者がウクライナのドニプロから観察し、遠隔で爆発物を起動するために使われたという。
暗殺の前日には、ウクライナ軍に対し同国東部と南部で禁止された化学兵器の「大規模な使用」をキリロフ氏が命じ、4800件以上の使用があったとウクライナ保安庁(SBU)が指摘していた。
ウクライナは今のところ容疑者拘束についてコメントしていない。匿名を要請した事情に詳しいウクライナ関係者は、暗殺はSBUによる犯行だと17日に述べた。
原題:Russia Arrests Suspect in Killing of Top General, Blames Ukraine(抜粋)
