横山剣
クレイジーケンバンドの元メンバーでドラマーの廣石恵一さんが16日に脳出血のため64歳で亡くなった。長年のバンド仲間だったボーカルの横山剣(64)は25日、バンドの公式サイトに追悼文を寄せた。
横山は、「組長こと廣石さんが亡くなったことは、非常に受け止め難い現実であり、この想いを言語化するのはとても困難。組長流に言うなら『無理だ!』という状況にあるので、こうしてコメントするのを戸惑いましたが、とにかく、本日、横浜の斎場で廣石さんとお別れをして来た事をここにご報告申し上げます。組長、イイ顔で眠ってました」と、組長と慕ってきた廣石さんとのつらい別れを吐露。
「知り合って間もない頃、そうですね、住まいは同じ横浜だし、組長も僕も本牧や大黒の港湾関係で仕事してたので、まるで中高生みたいにお互いの家を行き来しては、好きなレコードを聴かせ合ったりしていましたね。そこには常にノッサンもいました」と、バンド結成以前からの幼なじみとの思い出を振り返りながら、大人のバンドならではのクールな日々を述懐する。
「そんな廣石さんといくつものバンドで活動を共にした36年間。良くも悪くも色々な事がありました。2010年代辺りからバンド内での揉め事が少なくなった反面、本音でぶつかり合うこともなくなって来た気がします。それは僕らが大人になったからではないです。CKB(クレイジーケンバンド)結成の時点で既にアラフォーだったし。今、思えばお互いの意見や不満をもっとぶつけ合えたら良かったんですが、そう出来なかったことを謝りたいです」
横山の窮地を救った出来事もつづられた。
「そして、時期は前後しますが『バンドなんてもうコリゴリ。作曲だけでいい!』なんて自暴自棄になっていた僕をヌルッとバンド実演の世界に引き戻してくれたのが組長でした。他にも色々ありますが、組長との思い出は一冊の本になるぐらいあるし、CKB各メンバーにも色々な想いがあると思いますのでこれぐらいにしておきます」
最後は、「斎場で眠る組長を見ながら心の中で『ごめんね、有り難う』と呟きました。天国で秀光さんとチャドに会ったらくれぐれも宜しくお願いします。組長にはブルーノ・マーズとレディ・ガガのduet『Die with Smile』を捧げます。安らかに。横山剣」と結んでいる。
「秀光さん」は、3月17日に亡くなったクールスの佐藤秀光さん、「チャド」は、虹をわたった横山の愛犬チワワのチャド君のこととみられる。
同サイトでは、「1997年の結成時から2022年までクレイジーケンバンドのメンバーとして活動された廣石惠一氏が、令和7年3月16日、脳出血のため64歳で逝去されました。謹んでお悔やみ申し上げますとともに、心から故人のご冥福をお祈りいたします」と伝えた。
