インドの通貨ルピーは11日、インド準備銀行(中央銀行)による強力な介入が行われたとの観測で大きく上昇した。ルピーはここ数週間で最安値更新を続けていたが、今回の介入と見られる動きにトレーダーは意表を突かれた。
ルピーは一時1%近く上昇し1ドル=86.6362ルピーを付けた。2022年11月以来の大幅な上げとなり、この日のアジアでパフォーマンス首位となっている。
DBS銀行のトレジャリー責任者アシシュ・バイディヤ氏は、予想外の急伸で「投機的なポジショニングは排除されるだろう」と指摘。「インド準備銀行による非常に賢明な動きだ」と述べた。
昨年12月にサンジャイ・マルホトラ氏が準備銀の新総裁に就任して以来、ルピーは大幅に下落。同氏が為替レートをより自由に変動させることに前向きだとの観測を後押しした。マルホトラ氏は先週、為替戦略に関する初めてのコメントで、準備銀の政策は市場の効率性を損なうことなく安定性を維持するという目的において一貫していると述べた。

この日のルピー高は、ここ数週間の下落後に「状況を少し落ち着かせる」ものだとバイディヤ氏は述べた。
準備銀の広報にメールと電話で問い合わせたが、すぐには回答を得られなかった。
準備銀による先週の利下げを受け、ルピーは10日に再び過去最安値を更新。トランプ米大統領の関税に後押しされたドル高も、ルピーを含む新興国通貨の重しとなっている。
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「インド準備銀は昨日、70億ドルを売却し、きょうも40億ドル規模の介入を行った可能性がある」と、フィンレックス・トレジャリー・アドバイザーズのトレジャリー責任者アニル・クマー・バンサリ氏は分析。「これは銀行間ブローカーが提供する見積もりに基づくものだ」と語った。
原題:Rupee’s Biggest Advance in Two Years Sends Bears Scurrying(抜粋)
