トランプ米大統領は中国とロシアの関係緊密化に懸念を示した上で、トランプ政権として両国との関係改善を目指す方針を示した。

  トランプ氏はFOXニュースに対し、「歴史の学徒である私は全てを見てきた。最初に学ぶのは、ロシアと中国が手を組むことは望ましくないということだ」と語った。ウクライナでの30日間の停戦実現に至らなかったロシアのプーチン大統領との電話会談を終えた直後の発言だ。

  トランプ氏はロシア・中国関係の基盤に疑念を呈し、「自然」ではないと指摘。「彼らは今、恐らく友好的だろうが、われわれは両国と友好的な関係を築くつもりだ」と述べた。

トランプ大統領が語る

Source: Bloomberg

  トランプ氏のロシアへの接近を「逆ニクソン」と呼び、ロシアと中国を分断しようとする試みと見なすアナリストもいる。1972年にニクソン大統領(当時)が外交関係のない中国を訪問。世界中を驚かせ、特に当時のソ連に衝撃を与えた。

  ルビオ国務長官は先月、そうした見方を否定し、米国はロシアが中国の「恒久的なジュニアパートナー」になることを阻止したいが、核武装している両国を対立させることは「世界の安定」にとって好ましくないと話していた。

  トランプ氏はインタビューで、ロシアと中国の関係が緊密化したのはオバマ政権時代にさかのぼるとし、両国は「悪いエネルギー政策」によって引き合わされたと説明したが、詳しくは踏み込まなかった。

  同氏は、これまでの米政権がクリーンエネルギー政策を推進する一方で、石炭発電を利用してきた中国などの国が不公平な優位性を得たと主張している。

  トランプ氏は2期目の政権発足後、中国に対して関税を2度引き上げた。「中国は貿易で米国を非常に必要としているが、われわれは赤字を是正しなければならない」と同氏は述べ、「ロシアは米国の経済力を一部でも手に入れたいと考えている」との見方を示した。

原題:Trump Says US Doesn’t Want Russia, China Moving Closer Together (抜粋)

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