5組優勝を果たし、対局を振り返る渡辺七段=若杉和希撮影

 竜王戦ランキング戦5組決勝・西尾明七段-渡辺和史七段戦は渡辺七段が109手で勝利し、5組を制しました。渡辺七段は最後の本戦切符を手にしました。

クラス優勝果たした高野六段「本戦は最後のチャンスのつもりで指したい」、敗れた村中七段は「内容が悪かった」<4組決勝・村中秀史七段-高野智史六段>

 渡辺七段が先手となった本局。後手の西尾七段は一手損角換わりの作戦に。渡辺七段は▲4六銀と繰り出し3筋から動きました。西尾七段は昼食休憩を挟んで長考。1時間16分使って△4五歩と反発しました。午後は渡辺七段が長考返しで、1時間9分使って▲1八飛。後手の攻め、先手の受けと、棋風が色濃く出た中盤戦になりました。

八代七段が感想戦を見守った=若杉和希撮影

 大駒の取り合いとなり、渡辺七段が強く▲3四角と打った局面で夕食休憩に。再開後、息を吐きながら考えていた西尾七段の△3二歩の受けに対し、渡辺六段は着実な▲2二歩を選択しました。観戦した八代弥七段は「西尾七段はいなしが得意ですが、渡辺七段は、その技をかいくぐる指し方をしています」と話しました。 終盤は残り時間を確認しながら指していた西尾七段は1分将棋の秒読みの中、△3四銀など粘りました。両者1分将棋のなか、渡辺七段は寄せで軌道修正しながらギリギリの勝ちをつかみました。 前期は6組決勝で敗れた渡辺七段。今期はクラス優勝を果たしました。局後、渡辺七段は「結果を出し、リベンジできたことはよかった」と話しました。西尾七段は「終盤はチャンスがあったかもしれないが、わからなかった」と語りました。(吉田祐也) 前の記事記事一覧へ

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