4組を制し、本戦入りを果たした高野六段=若杉和希撮影

 竜王戦ランキング戦4組決勝・村中秀史七段-高野智史六段戦は高野六段が87手で勝利し、クラス優勝。本戦切符をつかみました。

西尾七段の1時間16分の長考に渡辺七段は1時間9分の長考返し…△2七銀で激流の中盤戦に<5組決勝・西尾明七段-渡辺和史七段>

 高野六段が先手となった一戦。後手の村中七段は序盤から力戦を志向しました。ゆったりとした棋風の両対局者。午前は先手も後手も角道を止め、駒組みを進めました。互いに雁木模様に構え、間合いを図りながら進行しました。午後は徐々に盤面がほぐれる流れに。夕方前に、先手も後手も桂馬を手にしました。

駒音高く桂を打った高野六段(左)=若杉和希撮影

 夕方、桂馬を手にした高野六段が▲1五歩~▲1三歩として香車をつりあげたのが好着想でした。村中七段は△1三同香に38分考え、苦悩をにじませました。午後5時半から30分考えて夕食休憩に入れた高野六段。勝負所で腰を落としていました。夕食休憩明け、すぐに▲3五桂と打ちました。 長谷部浩平五段は「飛車を召し取る高野六段の攻めの組み合わせが巧妙でした」と話しました。高野六段は▲8六香から飛車を奪い、1筋にと金を作って攻めたてました。最後は一方的な展開となり、村中七段は1分将棋になるまで考え、投了を告げました。局後、高野六段は「振り駒に恵まれた面もあった。本戦は最後のチャンスのつもりで指したい」と話し、村中七段は「内容が悪かった」と語りました。(吉田祐也)

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