搬送された男性、後遺症なく退院 今年2月に北九州市で開催された北九州マラソンで40歳代の男性ランナーが心肺停止状態になり、県内から出場したランナーやボランティアらが救命処置を行って命を救った。小倉北消防署は救助に携わった3人に感謝状を贈り、男性は「今生きていることを幸せに感じながら、これから生きていこうと思います」とのメッセージを寄せた。(矢野裕作)
感謝状を手にする若杉さん(左)、太田さん(中央)、神崎さん 感謝状を贈られたのは、ランナーで看護師の若杉大輔さん(34)(福岡県志免町)、いずれもボランティアスタッフで九州共立大スポーツ学部4年の太田翔馬さん(21)(福岡市博多区)、薬剤師の神崎愛さん(36)(同市中央区)。
3人によると、男性はスタートから約17キロ地点で倒れた。近くのコース脇で見回りをしていた太田さんは周囲のランナーや沿道のざわつきで異変に気付き、男性に駆け寄った。男性はあごをけがし、意識がもうろうとしていた。 すぐ後方を走っていた若杉さんが男性に声をかけて容体を確認したところ、脈や呼吸が停止。若杉さんは自動体外式除細動器(AED)を持ってくるよう、大きな声で呼びかけた。 17キロ地点で待機していた神崎さんはランナーが心肺停止という情報を聞き、手元にあったAEDを持って現場へ。駆けつけた消防隊員らとAEDを使って救命処置を施した。その後、若杉さんや太田さんら約10人で交代しながら心臓マッサージを続けると心拍と自発呼吸が戻ったという。 同署によると、男性は病院に搬送されたが、後遺症もなく3月に退院して社会復帰。今月22日に同署で行われた感謝状贈呈式に、「たくさんの方々が連携して迅速に救命処置を行っていただき、私はもちろん、私の家族も本当に救われました」と感謝の言葉を寄せた。
若杉さんは医療資格を持つ「メディカルサポートランナー」として出場し、救助後にレースに戻って約4時間半で完走した。「看護師として、メディカルランナーとして、使命を果たせて
安堵(あんど)
している。これからもランナーを見守りながら走りたい」と語った。
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