北海道別海町中春別の「なかしゅんべつ未来牧場共和育成センター」で21日朝、生後間もない子牛8頭が死んでいたり、傷つけられたりしているのが見つかった。そばにはヒグマとみられる足跡。道東では2019年から昨年にかけ、「
OSO(オソ)
18」と呼ばれるヒグマに放牧中の牛66頭が襲われており、OSO18をほうふつとさせる被害に、地元は衝撃を受けている。
被害に遭った子牛8頭が飼育されていた牛舎(中央)(21日、北海道別海町で) 「まさか施設内に入り込み、もっとも弱い子牛を襲うとは」。牧場を経営する「なかしゅんべつ未来牧場」の専務(63)は不安を隠さない。被害に遭った牛舎には体重約50キロの12頭が哺育用ケージで飼われ、死んでいた4頭は胸や尻、内臓など軟らかい部位が食べられていた。
牛舎は施錠されておらず、入り口にはカーテンがあるだけだった。前日の20日夕に従業員が確認した際は異常がなく、子牛は夜に襲われたとみられる。町農政課によると、ケージ付近にあったおがくずに幅十数センチの足跡が残っていたという。 道は21日、根室振興局の職員を牧場に派遣して情報収集を始めた。道ヒグマ対策室の武田忠義主幹は「クマが放牧中の牛を襲うのは珍しくないが、牛舎に侵入して襲うケースはあまり聞いたことがない」と話す。 酪農学園大の佐藤喜和教授(野生動物生態学)は「この季節のクマはいつもと違う行動をすることがある。OSO18のように捕食目的というより、たまたま施設内に立ち入ったら子牛がいて、襲ったのではないか。再び戻る恐れもあり、侵入を防ぐなどの対策を取ってほしい」と指摘する。
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