お点前を披露する朋佳さん(右)と市琴さんお点前を披露する朋佳さん(右)と市琴さん

 京都の花街が開く舞踊公演では開幕前にお茶席が設けられ、茶道を稽古する
芸舞妓(げいまいこ)
がもてなす。

技と言葉練り込んで「普段のお菓子」

 先斗町が5月24日まで歌舞練場で開催中の「鴨川をどり」では、芸舞妓2人が日替わりでお茶席に出ている。お点前は椅子とテーブルを用いる
立礼(りゅうれい)
式。2日には芸妓の朋佳さんが黒紋付き、舞妓の市琴さんが芸妓になる前に着る色紋付きの正装で臨んだ。

 京都は茶道をたしなむ人が多い。「真剣に見てくれはる方もいるので緊張します。丁寧にたて、おいしく飲んでいただけるように心掛けています」と朋佳さん。市琴さんも「長い裾を引きずりながら
茶碗(ちゃわん)
を運ぶので、立ち座りに気を使います」と言う。

 客が味わう
饅頭(まんじゅう)
は老舗の「末富」製。先斗町の紋章・千鳥の焼き印が押されている。土産に持ち帰る菓子皿は水色で、歌舞練場横を流れる鴨川を思い出させる。芸舞妓の心を込めたもてなしと、細部まで行き届いた演出が、花街の情緒を深めている。(編集委員・木須井麻子)

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