ロシアのプーチン大統領は12日、内閣改造でセルゲイ・ショイグ国防相(68)を退任させ、後任に第1副首相として経済政策を担当してきたアンドレイ・ベロウソフ氏(65)を充てる人事を議会上院に提案した。上院がSNSで発表した。ウクライナ侵略が続く戦時体制下で、経済専門家が国防トップに就く異例の交代人事となる。
ベロウソフ氏=ロイター ※顔P用 ロシア大統領府は、ショイグ氏を安全保障会議書記に任命したと明らかにした。ショイグ氏は当初、通算5期目に入ったプーチン政権で続投が既定路線とみられていたが、先月、側近で軍関連の建設部門を担当していたティムール・イワノフ国防次官が収賄容疑で拘束された。汚職疑惑が影響した可能性があり、戦況への影響が注目される。
ショイグ氏は2012年に国防相に就任。22年のウクライナ侵略開始直後、首都キーウ攻略に失敗し、露軍が大幅に撤退を強いられたことが批判の対象になった。また、民間軍事会社「ワグネル」創設者のエフゲニー・プリゴジン氏とも対立し、政権内での影響力の低下が指摘されていた。
旧ソ連の対独戦勝記念日の9日、モスクワの赤の広場に姿を現していたロシアのプーチン大統領(左)とショイグ国防相=AP 新たに国防相に就くベロウソフ氏は20年から第1副首相を務め、プーチン氏の信頼も厚いとされる。国防予算が増額される戦時体制下で、米欧の対露制裁への対応や、国内経済の安定化に取り組んできたベロウソフ氏の起用人事は、「いかに戦争がロシア経済の中心になっているかを示す」(米紙ウォール・ストリート・ジャーナル)との指摘がある。 ウクライナ侵略の総司令官を務めてきたワレリー・ゲラシモフ参謀総長や、セルゲイ・ラブロフ外相は留任する見通しだ。これまで安全保障会議書記を務めてきたプーチン氏の側近、ニコライ・パトルシェフ氏の処遇は近く発表するとしている。
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