速球でスタンドを沸かせた鹿児島実の井上剣也投手速球でスタンドを沸かせた鹿児島実の井上剣也投手 捕手のミットから「ズバン」と激しい音がする度に、観客はスコアボードの球速に注目した。4月に開催された高校野球の春季九州地区大会(佐賀市)で、鹿児島実(鹿児島)の井上剣也投手(3年)は、150キロの速球を投げ、スタンドを沸かせた。

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 1メートル75、77キロと細身ながら右腕を鋭く振り切る。昨秋までの最速は147キロだったが、冬場に5キロのダンベルを指先でつかんで上げるトレーニングを繰り返したことで球威を増し、151キロにアップした。 1回戦の東明館(佐賀)戦では直球と変化球を低めに投げ込み、3安打2失点に抑えて完投した。準決勝では今春の選抜大会に出場した明豊(大分)と対戦。140キロ台後半の直球で押すも、コントロールが甘く、八回途中4失点で降板した。 試合後、「球の質は悪くなかった。ただコースが悪かった」と肩を落とした右腕。宮下正一監督も「勝負所でボールになる。まだまだ力不足と伝えた」と反省を促した。 課題は制球力だ。「高いレベルのチームに通用する投手になりたい。そのためには制球力の向上に今まで以上に向き合いたい」。甲子園の土を踏んだことがないプロ注目のエースは、今夏のラストチャンスに懸ける。(古島弘章)

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